岐阜県高山市がフランスのコルマール市との協力協定を更新したことが、観光や経済の向上に向けた大きな一歩となっています。この締結式は2023年10月16日、飛騨高山まちの博物館で行われ、高山市の田中明市長やコルマール市のエリック・ストローマン市長、さらにアルザス・欧州日本学研究所のカトリーヌ・トロットマン所長など、関係者約50人が見守る中で行われました。協定は13年前に締結され、これまでの交流や協力の内容を振り返り、次の5年に向けた更新となったのです。
田中市長は、コロナ禍で一時的に交流が途絶えたことを振り返り、「今回の更新は、友好関係を再構築する上で非常に価値あるものだ」と述べました。また、ストローマン市長は「両市が共に新しい物語を書くことを目指し、協力の方向性が明確になった」と強調しました。
この協定には、経済、観光分野のほか、市民交流や青少年の派遣・受入れプログラム、さらにはスポーツ交流などの取り組みが含まれています。これにより、両地域のつながりがより一層強化されることでしょう。
コルマール市は、フランスとドイツの国境近くに位置し、木製の骨組みで造られた伝統的な建物と美しい街並みが特徴です。その中心部には美しい運河が流れ、「プチ・ヴェニス」と称される風景が広がっています。この景観が観光資源としても大変好評であり、今回の協定更新により、相互訪問や学校間交流など、様々な国際交流が促進されることが期待されています。
高山とコルマール市間の交流は2014年に始まり、両地域の特色を生かした観光PRや文化交流を通じて互いの理解を深めてきました。これまでの協力功績を評価し、友好達成に向けた新たなステップを踏み出すことは、地域の魅力向上にも寄与するはずです。
未来に向けての新たな交流の芽が育つ中で、両市の友好がより一層深まることが期待されます。今後の動向には、地域経済を活性化させるだけでなく、多くの人々に文化の豊かさや観光の魅力を伝える大きな役割が求められています。高山市役所は、今回の協定更新を受け、さらなる交流促進に努めて参ります。
特に青少年の派遣交流は、将来を担う世代間のつながりを育むことにもつながるため、重要な取り組みです。地域に根付いた国際交流の形が、相互にさらなる信頼と理解をもたらしていくことでしょう。
高山市とコルマール市の友好が進む中、今後も多くの市民が異文化を体験し、互いの地域を理解する機会が増えていくことに期待が寄せられています。