調剤薬局の運用支援プログラムの登場
埼玉県に本社を置くイントロン株式会社が、全国の調剤薬局を対象に「LINE友だち登録フォローアッププログラム」の提供を2025年11月より開始する。このプログラムは、自社開発のコミュニケーションサポートツール『あなたの調剤薬局』を利用し、導入後の効果的な運用支援を目的としている。
課題の認識
近年、調剤薬局業界ではデジタルツールの導入が進む中、実際の運用には様々な課題が浮かび上がってきた。特に「ツールを使いこなせない」「友だち登録数が伸びない」といった問題が顕在化している。イントロンは、実際に薬局を運営する中で、導入直後に見られる従業員の『忙しさからくる声かけの欠如』や、『患者層に応じた反応の違い』、さらには『スタッフ間の情報共有の不足』などの課題を経験してきた。
プログラム概要
本プログラムは約8週間にわたるステップ支援を提供し、LINE公式アカウントを通じた患者との円滑なコミュニケーションを定着させることを目指す。ロールプレイを通じて心理的なハードルを取り除き、週ごとに行動目標を設定。その中で、スタッフ間での成功事例の共有を行うことで、「声かけが日常業務の一部として組み込まれる」ことを狙いとしている。
実践的な支援ツール
このプログラムでは、薬局経営者がすぐに現場を動かすための多様な支援ツールを用意している。具体的には、患者向けの登録促進チラシやポスター、調剤予約ガイドを含む資料や、スタッフ向けのシミュレーション表、声かけトークスクリプト、動画教材などが揃っている。また、運用テンプレートもあり、週次アクションプランや進捗チェックシート、ロールプレイ台本を通じて、薬局の規模や患者層に応じた柔軟なカスタマイズが可能である。
プログラムの意義
本プログラムの目指すところは、単に登録数を増加させることではない。導入している薬局のスタッフが自信を持って患者と接し、しっかりとした関係を築く能力を育てることで、結果的に薬局全体のブランドや顧客基盤を強化することを目的としている。「あなたの調剤薬局」を経営の処方箋とし、このプログラムを「特効薬」として活用していく計画だ。
イントロン株式会社は、今後も「導入」から「活用」、「成果創出」へと導く段階的な支援体制を強化し、現場での成功を追求するデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めながら、地域医療の持続的発展に寄与していく考えである。
企業情報
イントロン株式会社は1993年に設立され、埼玉県川越市に本社を置く。調剤薬局や医療モールの運営を行い、現在全38店舗を展開している。地域医療への貢献を目的に、様々なサービスを提供している。詳しい情報は公式ウェブサイトで確認できる。