最近、株式会社AutoPhagyGO(本社:大阪府吹田市)は、キュレーションズ株式会社および株式会社電通と共に、世界的コンペ「XPRIZE Healthspan」に参加する意向を示しました。これは、健康寿命を延ばす革新的な治療法を発見・推進するための試みであり、提案書には細胞の老化を制御するアプローチとして「オートファジー」が採用されています。
XPRIZE Healthspanとは?
XPRIZE Healthspanは、老化への新たな視点を提供するコンペティションです。人類の健康寿命を10年、最終的には20年延ばすことを目指し、特に加齢に伴う慢性疾患のリスク軽減に取り組んでいます。優秀な提案を行ったチームには、臨床試験の機会が与えられ、最終的な審査が行われます。
オートファジー:新たな健康法の鍵
オートファジーとは、細胞が自身の不要物を分解し、再利用する仕組みのことです。このメカニズムは、2016年にノーベル賞を受賞した大隅良典博士によって解明され、その結果、老化や健康を維持するための重要な役割を担っていることが分かってきました。AutoPhagyGOはこの研究を基に、以降の健康寿命延伸のためのプログラムを展開しています。
オートファジーリブーストプログラム
AutoPhagyGO、キュレーションズ、電通が協力して開発する「オートファジーリブーストプログラム」は、食事、サプリメント、運動、睡眠など生活習慣に働きかけることを目指しています。具体的には、カロリー制限やオートファジーに効果的な素材が含まれるサプリメント、定期的な有酸素運動、7時間以上の質の高い睡眠が推奨されています。
AutoPhagyGOは、大阪大学との連携を通じて、科学的根拠に基づいたプログラムの研究開発を進め、データ分析を通じてその効果を実証していく予定です。キュレーションズはデジタル技術を活用し、新しいプラットフォームの開発を担当し、電通がマーケティング活動における全体調整を行います。
パートナー企業の募集
このプロジェクトに参加する企業が募集されており、多様な健康関連商品を開発している企業との連携が期待されています。すでにいくつかの企業が参加を表明しており、協力し合ってオートファジーによる健康寿命延伸を目指しています。
参加企業の取り組み
の中でも、UHA味覚糖や株式会社ファイン、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ、Wellness AP Scienceなどが名を連ねており、それぞれが自社の技術や知識を生かしてこの挑戦に貢献します。
特に、UHA味覚糖は「オートファジー習慣」シリーズのサプリメントを提供し、ファインは独自に開発したオートファジー促進素材を活用した商品を提供する予定です。また、HMTはオートファジー活性評価の技術を提供し、Wellness AP Scienceは食品や化粧品業界向けの支援を行います。
結論
AutoPhagyGOとそのパートナー企業は、科学的アプローチを基にした新しい健康戦略を展開し、未来の健康に貢献することを目指しています。XPRIZE Healthspanを通じて、オートファジーに基づく健康革命がどのように展開されるのか、今後の進展に注目です。