スウェーデン発祥のホームファニッシングブランド、イケアが日本で「やっぱり家の日」と称した特別イベントを開催しました。このイベントは8月1日に行われ、イケア・ジャパンのビジョンである「より快適な毎日を、より多くの方々に」という理念に基づいて、家庭での平等性について考えることを目的としています。
イベントは二部構成で、第一部では「Life at Home 2050」という新たなプロジェクトが発表されました。このプロジェクトは、産学官の連携によって家での平等というテーマを掘り下げていくもので、具体的には、家庭内の役割分担やジェンダーギャップの解消を目指す取り組みです。
シンポジウムの冒頭で、イケア・ジャパンのペトラ・ファーレ社長が登壇し、「より平等な暮らしを実現するための旅路を共に歩んでいきたい」と述べ、イケアが家での暮らしのパートナーとしての役割を担うことを強調しました。また、スウェーデンのジェンダー平等について語る駐日スウェーデン臨時代理大使のヨハンナ・リンドクイスト氏も、スウェーデンの過去の取り組みを紹介し、男女双方にとっての働き方の柔軟さがもたらすベネフィットを説明しました。これに対し、東京工業大学の治部れんげ准教授は、日本の家事育児負担の現状と、男性の家庭での役割拡大が求められていることを指摘しました。
さらに、今回のイベントでは、企業や教育機関、イケアの社員などによるパネルディスカッションが行われ、各自の意見や未来像が共有されました。パネリストからは、ワークショップでの経験が生んだ新たな考え方や今後の目標についても語られました。
第二部では、IKEA Familyメンバーを対象に家での暮らしを楽しむためのセッションが開かれました。スウェーデンからのゲスト、タレントのLiLiCoさんと俳優の小田井涼平さんが登壇し、家族とのコミュニケーションの重要性や、家庭が幸せな生活に与える影響についてトークを展開しました。
このイベント中には、イケアオリジナルの「Life at Homeカードゲーム」を用いて、参加者同士が「家事分担」や「睡眠不足」といったテーマについて考える体験も行われました。
イケアは、家の中の課題解決が社会全体の平等や多様性の実現につながると考えています。今後、「Life at Home 2050」を通じて、様々なステークホルダーと協力し、家での生活がより充実したものとなるよう努めていくとのことです。
また、参加者にはオリジナルカードゲームを50名にプレゼントするキャンペーンも実施される予定で、当選者には後日通知があるとのことです。今後のイケアの取り組みに注目が集まります。