『モンパルナス1934』の魅力
2023-04-13 19:14:20

文化交流の先駆者を描いた『モンパルナス1934』の魅力と意義

文化交流の先駆者を描いた『モンパルナス1934』の魅力



2023年4月30日、株式会社blueprintから刊行される小説『モンパルナス1934』が話題を呼んでいます。本書は、アルファレコード創立者の村井邦彦と日本経済新聞編集委員の吉田俊宏の共著によるもので、国際文化交流プロデューサーである川添浩史の半生を描いたヒストリカル・フィクションです。

川添浩史は、文化人が集うレストラン「キャンティ」の創業者としても知られています。彼の生涯を追ったこの物語は、1934年に舞台を置き、フランス・パリのモンパルナスを中心に展開します。川添がいかにしてアヅマカブキと共に欧米を旅し、彼の人生に大きな影響を与えた恋人・梶子との出会いを経て、キャンティを開業するまでの過程が描かれています。

この作品の魅力は、川添の人生だけでなく、多数の著名人が登場し、当時のフランス社会の姿を浮き彫りにしている点です。例えば、川添と親しかったロバート・キャパや岡本太郎、坂倉準三など、さまざまな分野の才能が交錯する様子が詳細に描かれています。また、物語の中にはパリやカンヌの美しい街並みやフランスの食文化も盛り込まれ、共に楽しめる要素が満載です。

さらに、本書は単なる伝記ではなく、歴史、音楽、美術、建築、舞踊、文学、映画、哲学など多岐にわたるトピックが散りばめられています。そんな中、村井はYMOの成功を影で支えた川添の影響を強調し、「この出会いなくして、YMOの成功はなかった」と語るほどです。彼がアヅマカブキの欧米ツアーをモデルにしたことが、後の日本のポップカルチャーに及ぼした影響を知ることができる、一冊です。

出版は、四六判ハードカバーの形式で384ページ。価格は3,080円(税込)で、ISBNは978-4-909852-38-0ということです。この作品を通じて、日本文化の国際的な交流とその歴史を再発見することができるでしょう。
また、本書の中にはミステリーや恋愛小説の要素も取り入れられており、読者を引き込む工夫がなされています。川添の波乱万丈な人生を追体験することで、当時の文化的背景や価値観に触れることができるでしょう。

このように『モンパルナス1934』は、ただの小説ではなく、日本と世界をつなぐ貴重な文化的ストーリーが展開されています。多くの読者にとって、新たな視点を提供する機会となること間違いなしです。ぜひ、手に取ってその世界に浸ってみることをお勧めします。

詳細情報や購入は、こちらのAmazonリンクまたはblueprint bookstoreから確認できます。

会社情報

会社名
株式会社blueprint
住所
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア5F/6F
電話番号
03-6452-5160

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