Green Carbon株式会社がインセッティングコンソーシアムに参画
Green Carbon株式会社(代表取締役:大北潤)は、農林中央金庫が主催する「インセッティングコンソーシアム」に正式に参画しました。このコンソーシアムは、企業が自社の価値連鎖(VC)における温室効果ガス(GHG)排出削減を促進することを目的としており、2024年8月の設立に先立ち、最近第1回目の会合が開催されました。
インセッティングとは
インセッティングは、企業が自らの価値連鎖を通じて間接的に生じるGHG排出(Scope3)を削減するため、さまざまな投資や支援を行うことから始まります。これにより、価値連鎖全体でのGHG削減と環境価値の創出を目指しています。持続可能な農業の実現には、これらのステークホルダーとの幅広い連携が必要不可欠です。しかし、現状では日本国内でのインセッティングの認知度は高くありません。
特に、食品関連企業においては、農業生産におけるGHG削減が求められていますが、トレーサビリティの不足が課題となっています。このような背景を踏まえ、農林中央金庫は本コンソーシアムを設立し、参加企業とともに具体的な議論を進めています。
参加企業と取り組みの内容
今回の会合では、豊富な専門知識を持った新たなメンバーが参画し、連携を一層強化していくことが期待されています。参加企業には、株式会社すかいらーくホールディングスや株式会社ニチレイフーズなど著名な企業が名を連ねています。特に、食品業界での脱炭素化への関心が高まるなか、これら企業間での知見共有は非常に有意義なものとなるでしょう。
また、Green Carbonは、自社のサービス「Agreen」を通じて、環境負荷削減に向けた実施を強化していく計画です。このプラットフォームは、カーボンクレジットの申請にかかる手続きや書類作成を簡略化し、クレジット創出者の工数を削減することを目的としています。
第1回全体会合の様子
7月には、コンソーシアムに所属する全メンバーが集まり、第1回目の全体会合を開催しました。会合では、農業分野における脱炭素政策の動向やインセッティングに関する基調講演が行われ、関連するソリューション企業の技術紹介もありました。このような場は、メンバー間のネットワーキングの機会を提供し、より深い連携の構築へとつながります。
今後の展望
Green Carbonの参画は、企業が抱える環境責任に対する大きな一歩といえます。GHGのScope3削減に向けた取り組みは、今後ますます重要度を増すことでしょう。国内外へ幅広く展開し、気候変動や持続可能な食料供給に向けた貢献を加速させていく方針です。
このような動きは、農業生産者にとっても付加価値を生む機会であり、持続可能な農業と流通の発展を促進する重要な試みとなります。Green Carbonの今後の活動から目が離せません。