叡啓大学での公開講座の詳細
2023年11月22日、広島市の叡啓大学にて、「英米文学のことば、詩のこころ ― 英語で作品を味わおう」という公開講座が行われました。この講座は、本学の上杉裕子教授が講師を務め、英米文学の詩を通じて深く作品を味わうことを目的としています。
この講座は、参加者が詩の音やリズム、そしてその背後にある意味や感情を探求できるように設計されています。セッションは、「詩とは何か」というテーマから始まり、言葉の奥深さを探求しつつ参加者同士での意見交換が行われました。
詩のリズムを体感する
講座内では、詩の基本的なリズムを学ぶ実践的な活動が行われました。上杉教授の導きによって、参加者全員が声を出し、詩の五つの韻律形式について練習。これにより、詩の特有なリズムを身体で感じる貴重な体験を得ました。詩を単なる言語としてではなく、音楽のように味わうことができるのです。
Emily Dickinsonの作品に迫る
続いて、アメリカの著名な詩人Emily Dickinsonについて学びました。彼女の生涯を振り返りながら、彼女の二つの作品「A Bird came down the Walk」と「This was a Poet―It is That」を実際に読みました。参加者は、彼女特有の文体であるダッシュや大文字の使用、動詞の省略に驚き、その解釈について意見を交わしました。このような新しい発見を通じて、詩を読むことの楽しさに気づいた方も多いようです。
Sylvia Plathの複雑な詩に挑戦
次に、Sylvia Plathの詩「Morning Song」と「Poppies in October」にも挑戦しました。Plathの詩は時に難解である一方、意味を深く考えさせるものが多いです。上杉教授の解説を受けることで、参加者は複雑な詩を理解しようと努力しました。
朗読で感じる詩の世界
そして講座の締めには、上杉教授によるSylvia Plathの代表作「Daddy」の朗読が行われました。その耳に残る声は、参加者に詩の世界の奥深さを改めて感じさせました。
皆で感じた詩の力
この講座は、詩の基本的な構造や音楽性、感情を味わうことに加え、参加者同士の意見交換を通じて新たな視点を得る良い機会となりました。詩を読むという行為が、どれほど多くの体験と感情をもたらすかを再確認できた1日でした。
叡啓大学では今後も様々な公開講座が計画されています。文学ファン、表現に興味のある方にとって、次回の開催も見逃せません。詳しい情報は
叡啓大学の公式サイトをチェックしてみてください。