株式会社ツムラの健康支援プロジェクト「#OneMoreChoice」
株式会社ツムラは、創業から130年を超える歴史を持つ日本の製薬企業であり、漢方を基軸とした医薬品の製造・販売を行っています。近年、同社は「生理のつらさを、我慢しなくていい社会へ」という理念のもと、プロジェクト「#OneMoreChoice」をスタートさせました。このプロジェクトは、特に「隠れ我慢」というテーマに焦点を当て、社員が心身の不調を抱えながらも日常業務をこなす状況を改善するための具体的な取り組みを展開しています。
隠れ我慢を克服する制度「#OneMoreChoice アクション」
2022年4月から始まった「#OneMoreChoice アクション」は、社内での生理ケアの取得日数が名称変更前の約3.6倍に増加したことが特徴です。この制度は、社員が不調を感じた際に、適切に休暇を取得できる環境を提供するもので、特に女性に優しい制度として注目されています。
具体的には、社員が気軽に利用できる生理休暇の名称が「Femaleケア」と変更され、利用が連続的に増加しています。2025年度には、総取得日数が263.9%増、取得人数も162.3%増加すると見込まれています。
健康診断へのアクセスの拡充
また、ツムラでは35歳以上の社員を対象にした婦人科検診も無償で提供しています。これにより、乳がん検診の受診率は78.1%、子宮頸がん検診は75.4%と、国の目標を下回らない成果を上げています。このようなデータは、社員の健康を守るための強力な指針となっています。
研修プログラム「#OneMoreChoice 研修」の実施
このプロジェクトでは、さらなるコミュニケーション促進のための研修プログラムも行われています。「#OneMoreChoice 研修」では、VR体験を通じた生理痛の疑似体験や、グループディスカッションを通じた相互理解の促進が図られています。こうした取り組みにより、管理職や新入社員が、制度利用や健康管理についての知識を深め、社員全体の理解を促進します。
社外への知識共有
ツムラは自社の経験をもとに、企業や大学向けに「#OneMoreChoice 研修」を無償で提供しており、600人以上の参加者が得られた知見が社会へと広がる可能性を秘めています。この取り組みは、社外でも「隠れ我慢」を減らし、誰もが健康的な選択肢を持てる社会作りに貢献するものです。
結論
株式会社ツムラの「#OneMoreChoice」プロジェクトは、単に社内制度の見直しにとどまらず、社員が自分の健康についてオープンに話し合える環境を作り出しています。「隠れ我慢」を無くし、健康的な職場を育むことは、社会全体にも良い影響を与え、すべての人が少しでも楽に生活できることを目指す重要なステップです。このような取り組みが広がることで、今後の企業や社会のあり方が大きく変わっていくことでしょう。