建設DXの未来
2022-07-04 11:32:52

埼玉VDCプロジェクト合同発表会が示す建設DXの未来

埼玉VDCプロジェクト合同発表会



2023年10月に開催された埼玉VDCプロジェクト合同発表会では、岡山や香川、石川などから280名のBIM/CIM事業パートナーがオンラインで参加しました。4社が「BIM/CIMを活用した建設DX推進」をテーマに成果を発表し、Web投票によって最優秀賞には岩堀建設工業、優秀賞には中原建設が選ばれました。

埼玉VDCプロジェクトとは


埼玉VDCプロジェクトは、2022年3月に始動した取り組みで、伊田テクノス、岩堀建設工業、中原建設、平岩建設の4社が参加しています。目的はBIM/CIMの活用を加速させ、中小建設業者が建設DXを推進する姿を全国に発信することです。このプロジェクトは、各社の成功事例を共有し、業務効率化や生産性向上への道筋をつけることを狙いとしています。

各社の発表内容と成果


1. 平岩建設
平岩建設は、BIMモデルを部署間で共有し、MRツールを活用して現場の見える化を成功させました。業務の効率を高め、設計と施工の干渉数を0にする成果も報告されました。代表取締役社長の平岩敏和氏は、BIM/CIMを通して建設業の生産性を向上させ、すべての社員が関与することの重要性を強調しました。

2. 伊田テクノス
従来の建設プロセスから脱却し、生産性の向上に挑む伊田テクノスは、BIMを用いたプロジェクトで確認申請の提出を実現しました。代表取締役社長の楢﨑亘氏は、施工フェーズにおける課題を解決するための情報交換の重要性を述べ、今後の展望について期待を寄せました。

3. 岩堀建設工業(最優秀賞)
参加企業の中で最も高い評価を受けた岩堀建設工業は、「デジタル竣工」を通じて手戻り作業を減少させる取り組みを進めています。社長の岩堀和久氏は、若手への技術継承も重視し、全員参加型のDX推進を目指すとの意欲を示しました。

4. 中原建設(優秀賞)
中原建設は、ICT活用の拡大を念頭に、内部のプロセスを見直し、ドローン測量による効率化を成功させました。代表取締役社長の中原誠氏は、地域住民への貢献を重視し、より多くの関係者が建設DXを活用できるようにする取り組みを継続する意向を表明しました。

将来への展望


ペーパレススタジオジャパンの勝目社長は、今後141社にプロジェクトを拡大し、次世代型建設業の構築を目指すと述べました。デジタル技術の融合やコミュニティの強化を通じて、新しい建設プロセスの確立を目指す方針です。この発表会は、建設業界にポジティブな変化をもたらす一助となることでしょう。

以上のように、埼玉VDCプロジェクトは、建設DX推進の成功例を次々と生み出しています。中小企業におけるBIM/CIMの活用が進むことで、日本の建設業界も変革していくことが期待されます。今後もこの流れが続くことを願っています。

会社情報

会社名
ペーパレススタジオジャパン株式会社
住所
東京都港区赤坂2-9-11オリックス赤坂2丁目ビル 10F
電話番号
03-5575-6643

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