デジタル証明書の未来
2025-09-25 14:26:55

デジタル証明書の未来を見据えたイベントレポートが公開された

デジタル証明書の未来を探るイベント開催



2025年5月29日、東京都港区で、株式会社Pacific Meta、株式会社電通総研、およびICP HUB Japanの三者による共催イベントが開催されました。これは、技術革新によって企業と社会を進化させることを目指すもので、特にデジタル証明書「VCs(Verifiable Credentials)」の活用に焦点を当てたものです。イベントは、Web3コミュニティの活性化を促進する「Pacific Hub」で行われ、参加者たちはVCsがもたらす新たな信頼基盤について議論を交わしました。

EUのデジタルID義務化とVCs市場の拡大



2026年には、EUで約4.6億人を対象にデジタルIDウォレットの義務化が始まります。この動きにより、VCs市場は飛躍的に成長することが予想され、電通総研が提供するVCsの発行・管理・検証プラットフォーム「VeCrea」は国際標準規格に対応しています。2030年には、その市場規模が約20兆円に達することが見込まれています。

「VeCrea」が目指す業界別のPoC



第一部では、電通総研の福嶋 徹晃氏が、VCsプラットフォーム「VeCrea」の共創PoCに関する取り組みを説明しました。金融や製造、ユニバーサルID化など、さまざまな分野から約20社が参加し、具体的なユースケースが模索されています。VeCreaの特徴としては、VCsの発行から検証までを一貫して行えること、国際標準技術に準じた設計、柔軟なカスタマイズなどが挙げられます。

VCsとICPが実現する新たなユーザー体験



第二部では、電通総研の比嘉 康雄氏とICP Japanの高橋 翔氏によるパネルディスカッションが行われました。ここでは、VCsとICPの暗号技術の融合がユーザー体験を如何に改善するかが語られました。統合ID(ワンID)の実現により、複数のサービスを一つのデジタルアイデンティティウォレットで管理可能になります。これにより、物理的なカードを持つ必要がなくなり、秘密鍵やパスワードの管理も不要になるとされています。

デモンストレーションで示された実用性



第三部では、VeCreaとICPを使用した統合IDとサプライチェーン管理のデモンストレーションが行われ、複数サービスでのシームレスなログインとトレーサビリティ向上が強調されました。これにより、企業は顧客情報の維持が容易になり、サプライチェーンの透明性が向上することが示されました。

VCsとICPがもたらす未来のビッグインパクト



IoT(Internet of Things)におけるVCsとICPの活用も議論され、金融、教育、不動産等の分野でのユースケースが次々に提案されました。特に、スマートホームやコネクテッドカーのデータを活用したリスク評価や不正検知の迅速化が期待されています。将来的には、デジタル証明書と分散型技術が更なる発展を遂げ、信頼性の高いデジタル社会の実現が進むでしょう。

イベントは、VCsとICPの相乗効果による新しいデジタル社会の構築を目指す重要な一歩となりました。今後もこれらの技術がどのように進化し、私たちの生活や社会に影響を与えるのか、注目が集まります。

本件に関する問い合わせなどは、株式会社Pacific Metaの公式サイトから行うことができます。


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会社情報

会社名
株式会社Pacific Meta
住所
東京都港区芝2丁目2−12 浜松町PREX 801
電話番号

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