ガザの物資搬入停止
2025-04-07 17:35:24

ガザ地区への物資搬入が1カ月超停止、子どもたちへの影響深刻化

2025年4月5日、アンマン(ヨルダン)からの報告によると、ガザ地区への支援物資の搬入が2025年3月2日以降、完全に停止しており、この事態が子どもたちに与える影響は深刻さを増しています。国連児童基金(ユニセフ)中東・北アフリカ事務所代表のエドゥアルド・ベイグベデルは、敵対行為の停止と停戦再開、人道支援の搬入許可を強く訴えています。

この支援物資の搬入停止により、ガザ地区の100万人を超える子どもたちが、食糧や安全な水、医療品といった基本的な生活必需品を失う危機に直面しています。ベイグベデル代表は、「何千ものパレットに載せられた支援物資がこの地に届くのを待っているにもかかわらず、そのほとんどが命を守るためのものでありながら、倉庫に留め置かれています。早急な搬入が必要なのです」と述べています。これらの物資が生活に不可欠なものであることは、明白です。

特に栄養不良の子どもたちは、深刻なリスクにさらされています。3月18日より、避難命令や攻撃により治療センターの大半が閉鎖されており、350人の子どもが栄養不良状態に直面し、命の危険に晒されています。 さらに、乳児用補完食の備蓄も底を突き、現在400人分の液体ミルクのみが残されている状況です。生後6カ月未満の乳児約1万人が補助食を必要としており、無くなった場合には、安全でない水で溶いたミルクを代用する危険が高まります。

ユニセフの支援活動は厳しく制限されており、メンタルヘルスケアや心理社会的支援の提供も縮小されています。停戦中に進めていた給水所の修復作業も、戦闘が続く中で頓挫しているため、家庭での飲料水の供給にも大きな影響が出ています。ガザ北部では、多くの家庭が給水トラックに依存しており、特に南部においては、淡水化プラントの電力供給が止まり、処理能力が85%削減されています。その結果、家族に供給される飲料水はわずか6リットルにまで減少し、さらに燃料が枯渇すれば、1日当たり4リットルにまで落ちる見込みであり、その場合には安全でない水を使用せざるを得なくなります。

ベイグベデル代表は、「ガザ地区の100万人以上の子どもたちの基本的なニーズを満たすために、国際法上の義務を果たすようイスラエル当局に強く要請します。これには生存に必要な食料や医療に関する物資も含まれます」と強調しています。

厳しい状況下でも、ユニセフは重要な役割を果たし続けています。北部地域では新生児への医療サービスを再開し、150人の新生児を守るために必要な医療器具を21台提供しました。また、栄養不良の子どもたちへの食糧支援も行われ、7,800人以上の2歳未満の子どもに迅速に食べられる補助食品が届いています。

ユニセフは、敵対行為の停止と停戦の再開を引き続き求め、人道支援物資の搬入と自由な移動が許可されるべきであると主張しています。特に、病気や怪我をした子どもたちは適切な医療を受けるために、地区外に搬送される必要があるのです。また、残ったインフラや民間人、支援従事者の保護も必要不可欠です。国際社会に対しても、紛争当事者に対し影響力を 행사し、衝突を終結させるよう求めています。

ユニセフは、全ての子どもが持つ権利を守るために活動し続けています。困難な状況における子どもたちのために、同機関は不断の努力を続け、確かな支援を提供し続ける所存です。


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会社情報

会社名
公益財団法人日本ユニセフ協会
住所
東京都港区高輪4-6-12ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016

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