NRIセキュアが提供するWeb3セキュリティ総合支援
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は、今日より「Web3セキュリティ総合支援」サービスを開始しました。このサービスでは、企業がWeb3事業を展開する際に必要なサイバーセキュリティ対策を総合的に支援します。具体的には、ブロックチェーンや分散型ID技術を用いた事業の立ち上げから運用に至るまで、あらゆる段階での支援を提供します。関連する10種類のサービスを通じて、円滑で安全なWeb3サービスの実現を目指しています。
Web3とは
Web3とは、ユーザーが自身のデータを管理し、他のユーザーとそれをやり取りすることができる分散型のネットワーク環境のことです。この概念は、従来の中央集権型インターネット、いわゆるWeb2.0からの大きな変化を意味します。Web2.0では、データは企業や組織のもとで管理され、プラットフォームを介してユーザーに提供されてきました。しかし、Web3ではブロックチェーン技術のおかげで、個々のユーザーが自らのデータを直接管理できるようになります。
最近では、金融取引やデジタルアートの販売、さらには身元証明の手続きなど、さまざまな場面でこの分散型技術が活用されています。これにより、安全で透明性のある取引が可能になる一方、脆弱性も新たに浮上しています。
Web3事業のセキュリティ問題
Web3の普及が進む中、サービスにおける脆弱性を突いた攻撃や不正行為の報告が多数あります。特に、スマートコントラクトに関連する脆弱性や、ウォレットの秘密鍵管理の不備が深刻です。スマートコントラクトは公開後に変更できないため、一度問題が発生すると修正が難しく、大きな損失を招く可能性があります。これらの問題を解決するためには、事前に脆弱性を排除することが求められます。
Web3セキュリティ総合支援サービス内容
NRIセキュアの「Web3セキュリティ総合支援」には、以下のようなサービスが含まれています。
1.
コンサルティング
- Web3事業における初期段階から運用段階に至るまでの包括的なセキュリティ対策を策定する支援を行います。
2.
リスク分析
- Web3サービスにおける脆弱性を検出し、対策を提案します。
3.
ライディングガイドラインの提供
- スマートコントラクトやウォレットに関するセキュリティ要件を解説したガイドラインを提供します。
4.
セキュリティ診断
- システムのセキュリティ診断を行い、具体的な改善策を示します。
5.
ウォレットコネクター「Uni-ID Wallet Connector」の提供
- 分散型ID管理を応用した新しいサービスの発展を支援します。
6.
セキュリティ監視
- 自社のウォレットやスマートコントラクトに対する不正行為の監視を支援します。
NRIセキュアは、これらのサービスを各企業の状況に応じてフレキシブルに提供し、サイバーセキュリティレベルの向上を図ります。これにより、安全で信頼性の高いWeb3サービスの実現を目指します。今後も、NRIセキュアは企業や組織の情報セキュリティ強化に努めるとともに、社会全体の安全な情報システム作りに貢献していきます。