二拠点生活の新たな挑戦
近年、都市と地方を行き来する新しいライフスタイル「二拠点生活」が注目を集めています。仕事や日常の忙しさから解放され、自然豊かな地域で過ごすことで、心身のリフレッシュを図る人々が増えているのです。そんな動きに応えるべく、静岡県、東急不動産、そしてJR東海の三者は、渋谷と静岡を結ぶ二拠点生活の普及に力を入れています。
イベントの開催
2023年10月、東京都渋谷にて初の二拠点生活イベントが開催され、約70名が参加しました。このイベントでは、実際に二拠点生活を実践している人々の経験談が共有され、参加者同士の交流が深まりました。都市生活と田舎生活の両方を楽しむためのヒントや情報を得る貴重な機会となったようです。
東伊豆町での第2弾イベント
成功を受けて、2023年12月には東伊豆町での第2弾イベントも予定されています。このイベントは、特に「SHIBUYA MABLs」アプリのユーザーを対象に二拠点生活の体験を提供します。静岡県や東急不動産が連携し、地域の魅力を体感しやすい時間を演出します。
JR東海のポイント還元
JR東海は、イベントに参加する際の利用促進策として「EXサービス」を通じて、東海道新幹線の利用者に特別ポイントを還元することを発表しました。具体的には、参加者が往復利用した際には、運賃の20%相当を「EXポイント」として還元される仕組みです。期間限定ではありますが、移動費の負担を軽減し、二拠点生活の楽しみをさらに広げる効果が期待されます。
さらなる支援策
二拠点生活を始める際の支援内容も非常に充実しています。イベント参加後、東伊豆町での二拠点生活をスタートする方々は、新幹線利用実績に応じて3ヶ月間でのポイント還元(上限1万円)を受けられるほか、地域おこし協力隊からの町案内や個別相談も受けられます。また、試しに移住体験をすることのできる施設の利用が提供されているのです。これにより、ステップを踏みながら新しい生活様式にトライアルすることが可能となります。
将来の展望
この取り組みは、単に新しい住まい方の提供に留まらず、地域の活性化や関係人口の創出に寄与するものとされています。成功したイベントを踏まえ、今後も現地の支援やイベントが開催される見通しです。県や企業は、連携を強化しながら新しいライフスタイルの定着に努めていきます。
SHIBUYA MABLsの紹介
なお、SHIBUYA MABLsは、東急不動産が展開する渋谷特化型コミュニティプラットフォームです。地域の魅力を引き出し、持続可能なコミュニティづくりを目指しているプロジェクトでもあり、100年に1度の再開発を迎える渋谷で、その未来を共につくることを目的としています。渋谷の価値を人々や地域とのつながりを通じて育成するこのプロジェクトへの参加も、二拠点生活の形として非常に興味深いものです。
このように、静岡県、東急不動産、JR東海が主導する二拠点生活のプロジェクトは、今後もさらなる展開が期待されます。そして、都市と地方の交流が進むことで、新しい地域が生まれることになるでしょう。