阪神電気鉄道がカーボンニュートラル運行をさらに推進する取り組み

阪神電気鉄道、脱炭素社会を見据えた新たな取り組み

阪神電気鉄道株式会社は、環境への配慮を強化するため、再生可能エネルギーを積極的に導入する方針を打ち出しました。2026年度を目途に、双日株式会社および関西電力との間でコーポレートPPA（Power Purchase Agreement）契約を締結し、自社専用の太陽光発電設備を使った電力調達を進めます。この新しい取り組みは、持続可能な交通機関を目指す鉄道業界における先駆的な事例とも言えるでしょう。

全線カーボンニュートラル運行の実現

すでに阪神電気鉄道は、2025年4月から関西電力の「再エネECOプラン」を利用し、実質的に再エネ由来の電力100%での全線カーボンニュートラル運行を開始する計画です。この取り組みにより、追加性のある再エネ由来の電力を活用し、さらなる環境価値を提供することで、脱炭素社会の実現を目指しています。

具体的には、阪神電気鉄道の専用に開発された太陽光発電設備から、合計約10,000kWの電力を供給します。この発電によって得られる電力量は、2024年度における当社路線の総使用電力量のおよそ16.7%に相当し、業界トップクラスの割合で再エネを活用することになると見込まれています。

環境への負担を軽減

阪神電気鉄道の今回の取り組みによって、年間で約8,453トンのCO2排出が削減できる計算です。これは、一般家庭の年間CO2排出量に換算すると、約5,100世帯分に相当します。また、杉の木およそ100万本分のCO2吸収能力に匹敵するというのですから、その影響範囲はかなり大きいと言えます。

さらなる環境保全に向けた一歩

阪神電気鉄道は「“たいせつ”がギュッと。」というブランドスローガンのもと、地域社会や利用者一人ひとりの日常を大切にしながら、グループ全体で持続可能なブランド体験を提供し続けることを約束しています。

今後も、都市全体の環境への負荷を低減する活動に取り組むことで、より良い未来、すなわち脱炭素社会に向けた道を切り拓いていく姿勢を崩さないでしょう。これによって、鉄道業界が環境問題に積極的に取り組む姿を示し、多くの人々に影響を与えることでしょう。