トクヤマがABBのExpert Optimizer導入でセメント製造の効率化を実現
株式会社トクヤマは、製造プロセスにおける効率向上を目指す中で、ABBの高度プロセス制御ソリューション「ABB Ability™ Expert Optimizer」を導入しました。この取り組みにより、同社の南陽工場において、熱エネルギーの消費削減、手動操作の低減などが実現されたことが報告されています。特に、粉砕工程における自動運転率は90%を超え、操業の安定化と運転効率の飛躍的な向上をもたらしました。
導入の経緯と試験運用
ABB Ability™ Expert Optimizerは、最初に1基の仕上げ粉砕ミルに導入され、2024年にその効果が確認された後、さらなる6基へと展開が行われました。これにより、トクヤマは電力消費の低減を実現し、2022年時点では熱源単位を3%削減し、オペレーターによる手動操作を70%も減らすことができました。
その結果、同工場では生産性が向上し、処理量は3%増加、電力原単位も3%の削減に成功しました。これにより、持続可能な生産体制を構築し、環境負荷の軽減にも寄与しています。
高度な制御技術による産業の進化
ABB Ability™ Expert Optimizerはモデル予測制御(MPC)やAIを基盤として、プロセスの動向をリアルタイムで継続的に予測し、運転に必要なパラメータの自動調整を行います。これにより最適なミル負荷を維持しながら、安定供給を実現するという狙いがあります。特に、オペレーターの負荷軽減に寄与し、運転方法の標準化、手動介入の最小化に貢献しています。
トクヤマのセメント製造部 エンジニアリング課の土井淳也氏は、スムーズなプロジェクトの完了を振り返り、ABBのサポートが非常に助けになったと述べています。「ABB Ability™ Expert Optimizerは、私たちが期待した成果を確実に実現してくれたと考えています」とのことです。
将来の展望
今後、ABB Ability™ Expert Optimizerの導入が進むことで、さらなる効率化や生産性の向上が期待されます。トクヤマでは、デジタルソリューションを駆使することで、自律操業への道を築き、業界全体の競争力を強化する目標を掲げています。
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルリーダーとして持続可能な未来の実現を目指し、信頼性の高いパートナーシップを通じて産業パフォーマンスの向上を図っています。110年以上の歴史を有するABBは、世界中的に多数の従業員を抱え、様々なニーズに応じた技術やサービスを提供しています。国際的な視点からも、ABB Ability™ Expert Optimizerは未来の製造プロセスの一端を担う先進的な技術として位置づけられています。