旅立ちの杜の現状
2025-05-26 15:18:33

奈良市斎苑旅立ちの杜の利用状況が示す新しい形の火葬場

奈良市斎苑旅立ちの杜の利用状況



令和4年4月に供用を開始した「奈良市斎苑旅立ちの杜」は、本市にとって重要な新しい斎苑としての役割を果たしています。この3年間にわたる利用状況は、臨時の課題を解消する上での大きな一歩を踏み出していることを示しています。

利用者数の急激な増加



新斎苑の利用者数は、驚くべきことに市内と市外を合わせて16,000人を超えました。特に市内の利用者数は、令和3年度の従前施設に比べて約2倍に増加し、市外からの利用も約14倍という飛躍的な成長を見せています。この変化は、火葬件数にも顕著に表れています。

提携の見直しを経て、市外からの火葬利用者が478件から1,107件に増加、これは収入面にも直結しています。使用料収入は、令和3年度の432万円から令和6年度には1億2041万円と、約28倍に跳ね上がりました。

市民負担の軽減



奈良市民が市外の斎苑を利用する率も大幅に減少しました。これにより、年間での市民の負担額はだいぶ軽減されたと考えられています。市外施設利用による超過負担額は年間で約1億3000万円も減少しました。

経済的利益の試算



経済面で見ると、市民にとっての利益、すなわち歳入の増加と市外施設利用料の減少が合算され、令和6年度における経済的利益は約2億8000万円の増加が見込まれています。3年間の合計では、7億9000万円に達するとの見込みです。これは充実した地域経済に寄与する大きな要素です。

火葬炉の運用と混雑緩和



新しい取り組みとして、1炉あたりの火葬炉運用回数を3回に拡大することが決定されました。これは特に混雑が予想される冬季を念頭に置いたもので、火葬炉の稼働率を94%に向上させる計画です。これにより、より多くの死亡者が市内で火葬を行える環境が整うことになります。

「明るい火葬場」を目指して



「旅立ちの杜」では、火葬場のイメージを従来の「陰鬱である」から「明るく安心できる空間」へと変革することを目指しています。周囲の環境と調和した「森の中の美術館」というコンセプトで整備が進められています。特に、施設内はガラス張りの待合室を設け、自然の光が差し込む明るい空間が確保されています。

また、各種イベントや見学会も開催し、音楽による癒しのひとときを提供しています。これにより、地域住民への認知度も向上し、コミュニティの一部としての役割を果たしています。

まとめ



奈良市斎苑旅立ちの杜は、要望に応える形で市民の期待を超える利用実績を示しています。この新しい火葬場は単なるサービスの提供を超え、地域全体で受け入れられていることが分かります。今後も市民のニーズに合わせた運営がますます重要になっていくことでしょう。


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会社情報

会社名
奈良市役所
住所
奈良県奈良市二条大路南一丁目1番1号
電話番号
0742-34-4710

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