「KINUITO」と越境販売
2025-04-02 10:24:41

着物のシルクを生かした新シャンプーバー「KINUITO」と越境販売の取り組み

新たな試みがもたらす可能性



着物から生まれたサステナブルなシャンプーバー「KINUITO」が、越境ECモール「ZenPlus」を通じて海外市場への販売を果たしました。私たちは、伝統的な日本の着物の素材を活用した新しいタイプのヘアケア製品について詳しく見ていきます。

1. 「KINUITO」の背景



株式会社レクストシェアードサービスは、不要になった着物から抽出されたシルクを原料に、固形シャンプーバー「KINUITO」を開発しました。この製品は、髪に潤いを与え、なめらかな仕上がりを実現します。固形の形状は水分を減らし、より高濃度なシルク成分を配合できる利点があります。プラスチックボトルを使用しないため、環境に配慮した選択肢として注目されています。

2. 越境EC市場の支援



同社は当初から海外市場へ進出を目指しており、2024年にはクラウドファンディングを実施し、目標資金の870%を超える調達に成功しました。しかし、アメリカのAmazonでの販売を目指す際に、法人登録やFDA認証の取得が必要で高い壁が立ちはだかりました。また、言語の壁やカスタマーサポートの負担が大きく、短期間での市場参入が困難だったのです。

このような課題を乗り越えるため、同社は「ZenPlus」を選び、越境販売の道を開くことができました。「ZenPlus」は、特に日本製品に対する需要が高まる中で、効率的な販売システムを構築しました。

3. 今後の展望と戦略



今後、レクストシェアードサービスはSNSを活用して海外向けのプロモーションを強化し、製品の認知度を高めていきます。J-Beautyとして評価される日本のヘアケア・スキンケア製品は、高品質でナチュラルな成分が特徴。一方、サステナブルな製品への関心も急増しています。この動向を生かし、「KINUITO」はアップサイクルされた製品としての価値を訴求していきます。

さらに、BtoB向けの海外販売にも取り組み、販路拡大を目指すとしています。これにより、より多くの市場にアクセスし、着物素材の意義を広めていく方針です。

4. バイヤーの思い



「KINUITO」のブランドマネージャーである徳永さんは、リユース事業の中で着物が活用されずに手放されていく状況を目の当たりにしてきました。顧客からは「思い出が詰まった着物を捨てるのは忍びない」との声が多く寄せられ、これを背景にシルクを用いた固形シャンプーバーを生み出す商品開発に至りました。「ZenPlus」に導入することで海外販売に乗り出し、徐々に手応えを感じ始めていると語ります。

5. ZenPlusの機能と利便性



「ZenPlus」は、2016年に設立され、さまざまな規模の事業者にサービスを提供する越境ECモールです。このプラットフォームは、出店や販売を簡単に行える環境を整えています。出店料はゼロで、初期費用や月額料金も発生しません。また、日本語のみで利用できるため、多言語対応の手間を省ける点が大きな魅力です。海外配送に関わる煩わしい手続きも全てサポートされています。

まとめ



着物から生まれた「KINUITO」は、ただのシャンプーバーではなく、環境に配慮し、日本の伝統を生かした製品として新たな価値を提供しています。「ZenPlus」を活用した越境ECの取り組みが成功を収め、今後の展開に目が離せません。国境を超え、多くの人々にこのサステナブルな製品が広がることを期待しています。


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会社情報

会社名
ZenGroup株式会社
住所
大阪府大阪市中央区瓦町1丁目7-7大阪堺筋Lタワー
電話番号
06-4560-4070

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