マンション管理の見える化が進む!
一般社団法人マンション管理業協会は、このたび「マンション管理適正評価制度」の評価結果を、リクルートが運営する「SUUMO」物件ライブラリーに掲載開始しました。この制度は、マンション管理の質を可視化し、購入検討段階からその情報を得られるようにすることを目的としています。
透明性の高い評価基準
従来は、契約直前にしか見ることができなかったマンションの管理状態。しかし、この新制度により、早期にその情報を確認できるようになります。専門家によって評価された結果は★の6段階表示で示され、誰でも判断しやすい形で公開されるのです。この評価基準は全国共通で、特に専門知識がなくても理解できるよう工夫されています。
これにより、適切な管理が行われているマンションは、市場で正当に評価されることが期待されており、取引価格や市場透明性の向上にも寄与します。具体的には、管理状態が良好な物件ほど価格が高い傾向があり、特に総合評価が★5に達する物件では、約11%の価格プレミアムが確認されています。評価制度に登録されているマンションは現在、427棟2567戸にのぼります。
研究でも裏付けられる評価の重要性
このマンション管理適正評価制度は、大学の学術研究の題材としても注目されています。2024年3月21日に行われる横浜市立大学の公開シンポジウムでは、この制度の登録情報を元にした分析が行われ、管理水準の高いマンションが価格に反映されることが報告される予定です。このことは、マンション購入を検討している人々にとって、非常に重要な情報となります。
マンション管理適正評価制度の概要
「マンション管理適正評価制度」は、マンション管理業協会が2022年4月に運用を始めた新たな基準です。この制度では、マンション管理者が指定された講習を受講し、マンションの管理状況や運営を評価します。評価結果は目に見える形で提供され、今後2025年度内には1万5千件の登録を目指しています。
この評価情報の増加により、マンション購入時の判断材料が増え、不動産市場の透明性の向上や流通市場の拡大が期待されます。
これからの住宅購入はどう進めるべきか
マンション購入を検討している場合、管理状態の確認はもはや欠かせないプロセスとなります。新たな評価制度を活用し、評価の高い物件を選ぶことで、長期的な資産形成に寄与することができるでしょう。今後は、SUUMO物件ライブラリーを活用して情報収集を行い、賢い住まい選びを進めていきたいものです。将来、より多くの登録物件と透明な取引が実現することが、私たちの生活にどんな影響を及ぼすのか、今後の動向に注目です。