観世能楽会が「AIインバウンド担当」を活用
東京都の観世能楽会は、ikuraが開発した多言語AIエージェント「AIインバウンド担当」を導入しました。この取り組みは、能楽に興味を持つ外国人来場者へ向けて、情報発信と顧客対応を強化することを目的としています。
多言語対応による新たな接点の創出
観世能楽会は、日本の古典芸能である能楽を普及・発展させるための重要な役割を果たしています。訪日外国人旅行者数の増加に伴い、特に文化施設においては多言語での案内が不可欠となっています。「AIインバウンド担当」は、このニーズに応えるために開発されたもので、24時間体制で外国からの問い合わせに応じることができます。これにより、観世能楽会は世界中の多様な来場者に対してより良い体験を提供できるようになるのです。
取り組みの背景と目的
観世能楽堂は東京・銀座に位置し、観世流の拠点として古典芸能の伝承を担っています。この新しい取り組みは、能楽の魅力を国内外の旅行者に伝えるための一環として位置づけられています。特に、能楽に触れたことのない訪問者に対し、演目や会場での過ごし方、チケットに関する情報をわかりやすく提供することが重要です。
2026年に予定されている「夏祭り能楽堂」では、「AIインバウンド担当」が実際に稼働し、参加者との接点をさらに広げる機会が提供されます。
観世能楽会の期待
観世能楽会の代表取締役田中敏之さんは、このシステムが能の魅力を海外に伝えるための理想的なツールであると確信しています。特に観世能楽堂が位置するGINZA SIXでは、年間2000万人の来館者の中で多くが訪日外国人観光客であり、彼らに向けた積極的な情報提供が求められています。
田中さんは、「私たちは約700年の伝統を有する能楽を、より多くの海外のお客様に知っていただきたいと思っています。AIインバウンド担当を活用することで、ますます多くの人々に能の魅力を伝えていくことができるでしょう」とコメントしています。
ikuraのミッション
一方、ikuraの代表取締役社長中澤英子さんは、「AIインバウンド担当」を通じて伝統文化を広めることができて光栄だと述べています。また、彼女は「私たちのミッションは、テクノロジーを使って地域の魅力を世界に発信し、日本の未来をつくることです。能楽という文化が、言語や時間の壁を越えて多くの人々に届くことを願っています」と語ります。
プラットフォームの特徴
このAIエージェントは、レストランや宿泊施設など様々な業界にも応用可能です。WhatsAppを使用して多言語での問い合わせや予約、決済、キャンセル対応などを24時間行い、顧客の利便性を向上させる設計がされています。特に、多言語対応においては高い反応率を誇る手法として注目されています。
未来への展望
観世能楽会とikuraは、これらの取り組みを通じてただの問い合わせ対応にとどまらず、日本の伝統文化への新たな出会いを提供し、訪日旅行者がより深く日本文化を理解する手助けとなることを目指しています。今回の導入を契機に、より多くの国際的な交流が促進されることが期待されています。