サグリ株式会社が農業と環境の新しい未来を提供
兵庫県丹波市を拠点とするサグリ株式会社が、農林水産省の「農山漁村」インパクト創出ソリューション実装プログラムに選定されました。このプログラムは、農山漁村が直面する多様な課題に対して、社会的・環境的な変化を促進する取り組みを募り、実際に解決策を提供することを目的としています。
サグリはこのプログラムを通じて、地域の課題を解決するために自治体と連携し、農業の持続可能性を高める取り組みを強化していきます。特に注目されているのは、衛星データとAI技術を組み合わせて農地の「見える化」を実現することです。現在、日本の農業は耕作放棄地や遊休農地の問題を抱えており、これを解消することが急務となっています。サグリはこの技術を通じて、農地の利用を促進し、地域の活性化に貢献することを目指しています。
サグリのサービス内容
サグリは、地域のさまざまなニーズに応えるために、以下の3つの主要なサービスを展開しています。
1. アクタバ
このサービスは、衛星データとAIを活用して、広範囲にわたる農地の耕作放棄地率を迅速に把握することができます。これにより、従来は膨大な時間と労力を要した農地の確認業務が効率化されます。また、農地パトロールにおいては、人員の配置や進捗管理もスムーズに行えます。
2. デタバ
作物の種類を推定するための作付け調査用アプリです。このアプリは、自治体や農業組織による作付け調査に伴う現地確認業務の負担を軽減します。使いやすさを考慮しており、地図上での現在地表示や現地写真の登録が可能で、初心者でもスムーズに調査を行えます。
3. ニナタバ
農地を貸したい、売りたい、あるいは農地を必要としている担い手をつなぐマッチングプラットフォームです。衛星データを基に農地の状況を「見える化」することで、最適なマッチングを実現し、農地の有効活用を促進します。
サグリが目指す未来
サグリ株式会社は、「人類と地球の共存を実現する」というビジョンのもと、2018年に創業しました。AIを利用した衛星データ解析技術を駆使し、持続可能な農業の実現と地球環境問題の解決に貢献しています。さらに、同社は2023年に農林水産省と経済産業省からの認可を受け、重要なプロジェクトへの参加が決定しました。
オンライン説明会も開催しており、参加希望者には具体的な内容や要点を詳しく説明する機会が提供されています。興味がある自治体は、サグリの公式サイトにアクセスし、ぜひ今後の取り組みに参加してみてください。
結語
サグリは、地域や農業の未来に貢献するため、衛星データとAIを駆使した新しい手法での取り組みを推進しています。課題の解決だけでなく、地域と共に成長していくための一翼を担う企業として、これからもその役割を果たし続けていきます。