再エネ市場に進出
2025-11-06 16:00:17

台湾泓徳能源、再生可能エネルギーの国際展開加速 10GW体制へ前進

台湾泓徳能源、再生可能エネルギー事業を加速



台湾を拠点とする泓徳能源が、日本およびオーストラリアでの再生可能エネルギー事業を拡大しています。特に、年内には日本とオーストラリアでの大型プロジェクトが商業運転を開始する予定です。この取り組みは、企業のグローバル市場での地位を確立するための重要な一歩と位置付けられています。

年間2GWの成長ペース



泓徳能源は、エネルギー転換と市場の変動が進む中、年間2GWを超える事業拡大を実現しています。2028年までに、世界全体の開発能力を9.4GWに引き上げる計画があり、その70%は蓄電事業が占める見込みです。このような成長は、エネルギー需要が高まる現代において、企業にとっての競争力を高める要素となっています。

オーストラリア市場の戦略



オーストラリアにおいては、太陽光発電と蓄電システムを組み合わせたプロジェクトを並行して進めています。具体的には、南オーストラリア州テンパーズにある大型蓄電所(容量111MW/330MWh)では、現地電力会社ZEN Energyと20年間の電力売買契約を締結しており、2025年末には商業運転を開始する予定です。生産された電力は、オーストラリア国内での需要に応えるために利用されるでしょう。このモデルケースは、台湾や他の国でのプロジェクトにも応用される見込みです。

日本市場での蓄電開発



日本市場に対しては、特に蓄電事業を強化しています。北海道では、Brawn Capital社と共同でHelios特別高圧50MW蓄電所を開発中で、2025年7月には系統連系を完了させ、同年11月から商業運転を始める予定です。これにより、国内市場での競争力を高めつつ、再生可能エネルギーの普及を促進します。

電力取引プラットフォームの展開



さらに、泓徳能源は、アメリカのArctrade社と共同でMWEX Solutionsという新たな合弁企業を設立しました。このプラットフォームでは、自動化された取引意思決定プロセスを可能にするカスタマイズ型の電力取引系统が提供されます。これにより、発電や電網、蓄電、需要家、電力市場などのデータ連携が実現し、効率的な電力取引が可能になります。

エネルギーの未来観



泓徳能源の周仕昌総経理は、「エネルギーは次世代の最重要資源」と強調しています。 AIやデータセンターの需要が急増する中、蓄電やバーチャルパワープラント(VPP)は、電力網の安定化において非常に重要な役割を果たすと述べています。そして、技術の進歩と経済性向上により、エネルギー事業は今後ますます投資価値を高めていくと予見しています。

持続可能な未来に向けて



企業は「インフラの近代化、エネルギー市場の自由化、資産の金融化、事業のグローバル化」を基に、今後も持続可能な成長を推進する方針です。再生可能エネルギー市場での競争は激化していますが、泓徳能源は独自の戦略で他社との差別化を図り、国際的なエネルギーシーンでの地位を確立していくことを目指しています。

会社情報

会社名
HD Renewable Energy
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