次世代太陽電池への扉を開く!高校生向け教養講座が開催
近畿大学附属和歌山高等学校がこの度、新たに始まる「教養講座」を通じて高校1、2年生を対象に次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」に関する講座を2025年9月に開催します。講師として、京都大学化学研究所の若宮淳志教授が登壇し、持続可能な社会に向けた課題としての太陽電池の意義をわかりやすく解説します。
新たな取り組みで目指す未来
近畿大学附属和歌山高等学校では、生徒の進路意識を高め、持続可能な社会について自ら考える機会を提供することを目的に、この教養講座を新たに設けました。初回となるこの講座においては、「塗って作れる太陽電池の開発研究」に焦点を当て、若宮教授がその研究の成果や実用化について具体的にお話しします。
この取り組みは、生徒たちが新しい技術にふれ、自身の将来に対する視野を広げる良い機会となることが期待されています。特に理系志望の生徒にとってはもちろん、文系を考える学生にとっても、次世代エネルギーに接することで未来の仕事に対する可能性を感じてもらいたいと思っています。
講演会の実施内容
講演は2025年9月13日(土)10時40分から12時20分に、近畿大学附属和歌山高等学校の体育館で行われます。この日は739人の高校1、2年生が参加予定で、京都大学の若宮教授が「塗って作れる太陽電池の開発研究」というテーマのもと、次世代の太陽電池技術について熱く語ります。
ペロブスカイト太陽電池の魅力
ペロブスカイト太陽電池は、その独特の特性により、従来の太陽電池よりも低温の環境下でも製造可能なため、PETフィルムといった軽量で柔軟な基板上でも使用できるという利点があります。これにより、様々な形状への応用が可能となり、軽量性とフレキシビリティを兼ね備えた電池として、今後の可能性を秘めています。
若宮教授は、これまでペロブスカイト太陽電池の高性能化に向けた研究を進め、その成果をもとに京大から生まれたスタートアップ、エネコートテクノロジーズを設立して実用化にも注力しています。さらに、大阪・関西万博にも出展しており、その注目度は全国に広がっています。
若宮淳志教授のプロフィール
若宮教授は、京都大学化学研究所の教授であり、これまでに数多くの研究代表を務めてきました。NEDOや経済産業省のプロジェクトにも参画し、次世代エネルギーの実現に向けた道筋を模索しています。受賞歴も豊富で、2020年には文部科学大臣賞を受賞するなど、その功績は高く評価されています。
結論
この教養講座は、次世代太陽電池技術や持続可能な社会に対する新たな視点を提供する貴重な機会です。生徒たちが若宮教授の講演を通じて、科学の最前線に触れ、自身の将来を志すきっかけとなることを期待しています。世代を超えた知識や技術がどのように私たちの生活を変えているかを実感して、若い世代の選択肢が広がることを心から願います。
詳しい情報は、近畿大学附属和歌山高等学校の
公式サイトをご覧ください。