豊橋市が取り組む保育士不足解消の挑戦
愛知県豊橋市が、新しい保育士確保の取り組みを発表しました。昨今、保育士不足が全国的な問題として取り上げられており、豊橋市も「保育士が安心して働ける街」を目指しています。市は以下の三つの柱に基づいた施策を推進しています。
1. 新たな保育士の就業促進
2. 保育士の離職防止
3. 潜在保育士の復職支援
これらの施策の効果はすぐには現れないとされ、さらなるアプローチが求められていました。そこで、豊橋市は愛知県内で初めて、民間企業と連携し、全国的に注目される「逆プロポ」の仕組みを導入して取り組みに取り組むことになりました。
民間企業との連携
豊橋市は、エンパワー・サポート株式会社と協力し、保育士の確保に向けた一連の活動を展開します。当社は保育士の復帰支援や就労支援に特化した企業であり、共同でアンケート調査を行い、潜在保育士の復職に向けた新たな働き方を検証します。
取り組みの内容
現職及び潜在保育士へのアンケート調査
最初の取り組みとして、保育士資格を持つ人々へのオンラインアンケートを実施します。このアンケートでは、以下の情報を収集します。
- - 現職保育士の働き方
- - 潜在保育士が保育職についていない理由
- - 復職する際に求める条件
このデータは、現職保育士の負担軽減や潜在保育士の復職支援のための参考資料として活用される予定です。
アンケートへの参加方法
通常の保育士として働いている方々には、年齢層や雇用形態、仕事への満足度などを尋ねる内容で、特定の情報は求めない形で市内の保育所や幼稚園を通じて周知します。潜在保育士には広報媒体を通じて知らせる予定です。
このアンケート調査は令和7年7月中旬から9月末まで実施されます。
潜在保育士向けの実証実験
次に、潜在保育士が復職に向けやすくなる雇用条件などを実証するための取り組みを開始します。多くの潜在保育士がフルタイムでの勤務が難しいと感じているため、その実態を確認するためのワークショップを開催します。また、ブランクのあるスタッフが復職への不安を解消する手助けも行います。
この実験は令和7年9月から12月末まで実施し、エンパワー・サポートが提供する「ちょこっとほいく」というサービスを活用します。このサービスにより、短時間や短期間での勤務を希望する潜在保育士と保育園とをマッチングし、双方の期待が合致すれば実際の職場につなげます。
期待される成果
豊橋市のこの新しい取り組みは、保育士不足解消の一助となることが期待されています。現職保育士と潜在保育士の意見や要望をきちんと受け止めることで、より働きやすい環境と制度が整備されることが望まれています。未来のこどもたちを守るためにも、この施策の成功を応援しましょう。