日本ゼオンとVisolisが環境に優しいバイオ素材生産に向けた新たな一歩を踏み出す

日本ゼオンとVisolis社の新たな提携



日本ゼオン株式会社と米国のVisolis社は、環境に配慮した持続可能な製品の生産を目指して、バイオイソプレンモノマー及び持続可能な航空燃料(SAF)の生産設備建設に向けた準備を進めています。この取り組みは、2024年3月に締結したMOUに基づき、商業化のための検証を行った結果、次のステージに進むことが決定されたものです。

生産設備では、Visolis社が開発した独自の発酵プロセスによって得られる中間製品を基に、化学的工程を経てバイオイソプレンモノマーとSAFが商業規模で生産される予定です。設置場所については、様々な候補地から最適な場所を選定するための検討が行われています。

次世代への一歩



ゼオンは2022年12月に、Visolis社に対して投資を行い、両社はそれ以来、次世代のバイオマテリアルの開発へ向けて強固なパートナーシップを築いてきました。最近のフィージビリティ・スタディは、Visolis社の技術的な競争優位性を裏付けるものであり、両社はさらに緊密な協力のもとで、バイオイソプレンモノマーとSAFの生産のスケールアップを目指します。

具体的には、Visolis社がバイオマス由来のイソプレンモノマーとSAFの研究開発を引き続き行い、日本ゼオンは商業的生産のために必要な設備の詳細設計や、立地の評価、許認可申請などを担当していく予定です。

ゼオンの挑戦



日本ゼオンの代表取締役社長、豊嶋哲也氏は、「バイオイソプレンモノマーとSAFは、持続可能な地球に向かうゼオンの基本方針に沿った製品であり、このプロジェクトは新しい価値を創出することを目指しています。」と述べています。また、彼はVisolis社を重要なイノベーションパートナーとして位置付け、両社の連携によりさらなるイノベーションを促進していく意思を表明しました。

今回の提携により、両社は商業生産の早期実現を目指し、積極的に市場への提供を進めていく方針です。環境に配慮した新たな素材の開発は、今後のサステナビリティの観点からも非常に重要な一歩となるでしょう。

この取り組みは、持続可能な未来に向けた大きなマイルストーンとなると期待され、両社の今後の動向に注目が集まります。

会社情報

会社名
日本ゼオン株式会社
住所
東京都千代田区丸の内1-6-2新丸の内センタービル
電話番号
03-3216-1772

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