花王、消費者志向経営の最高賞を受賞
2025年2月18日、花王株式会社は、消費者庁が主催する「令和6年度消費者志向経営優良事例表彰」において、最高賞である内閣府特命担当大臣表彰を受賞しました。この表彰は、消費者との共創や協力を通じて、社会的価値を高める取り組みを行なっている事業者に与えられるものです。
受賞の背景
花王社長の長谷部佳宏は、賞を取得した意義について、消費者のニーズや環境意識の高まりに応える商品開発の成果であると述べました。受賞商品としては、食器用洗剤「キュキュット」の新しいつめかえ容器や、ノンガスミストタイプの日焼け止め「ビオレUV アクアリッチ アクアプロテクトミスト」が挙げられます。これは、容器の薄肉化とプラスチック使用量の削減を実現し、環境に優しい商品になります。
「キュキュット」のつめかえ容器は、使いやすさを保ちながら軽量化され、購買者が手軽に環境に優しい選択をすることを可能にしています。また、「ビオレUV」の製品も外出先での簡単な塗り直しを可能にし、生活者の紫外線対策の手助けをしています。これらはすべて、個人の生活スタイルと環境保護を両立する「生活者参加型」のアプローチが強みです。
環境配慮の取り組み
さらに評価されたのは、化学処理技術を用いて開発された「ニュートラック」です。この製品は、廃棄されるPET材料を原料にした高耐久アスファルト改質剤であり、アスファルト復旧工事の頻度を減少させると同時に、二酸化炭素の排出量も抑制します。実際、花王は40万㎡以上のアスファルト舗装実績を持ち、自治体と協力し、廃漁網や海洋プラスチックごみを活用した実証実験や寒冷地向けの商品の提供を行っています。
花王のESG戦略
花王グループは、2019年にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を策定し、持続可能な社会に向けた取り組みを強化しています。今後も、ESGの視点を経営に統合し、より良い製品やサービスの提供を通じて、豊かな共生社会の実現に努力していく計画です。
まとめ
今回の受賞は、花王が消費者との共創を重視し、環境意識の高い商品開発を進めていることが証明された結果です。これからも引き続き、商品を通じて消費者と社会に貢献する姿勢が期待されます。