AmoyDx®肺癌マルチ遺伝子PCRパネルの新たな承認
株式会社理研ジェネシスは、2024年9月19日に「AmoyDx®肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」(以下「本製品」)に関する製造販売承認の一部変更を取得したと発表しました。この変更により、本製品は抗悪性腫瘍剤「オータイロⓇ40mg」のコンパニオン診断薬として、使用されることが可能となります。
新たな治療機会の提供
オータイロⓇ40mg(一般名:レポトレクチニブ)は、ROS1融合遺伝子陽性の進行がんに対する治療薬です。この新たな承認により、理研ジェネシスの肺癌マルチ遺伝子PCRパネルは、唯一のコンパニオン診断薬となりました。このことは、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者に対し、最適な治療を提供する大きな一歩と言えるでしょう。
7種遺伝子の同時検査
本製品は、非小細胞肺癌に関連する7つの主要なドライバー遺伝子(EGFR、ALK、ROS1、BRAF、MET、KRAS、RET)を対象にしたリアルタイムPCR法を用いるため、複数の遺伝子を一度の検査で調べることができます。これにより、一度の測定でEGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子、ROS1融合遺伝子などを同時に確認し、治療薬適応の判定を効率的に行えるのです。
この承認は、従来の診断方法に比べて時間と手間を削減し、迅速に結果を得られることから、医療現場において大きな影響をもたらします。特に、抗悪性腫瘍剤16種類の治療候補を検討する際に、患者の遺伝情報に基づいて最適な治療法を選択できることは、精密医療の観点からも意義深いと言えるでしょう。
理研ジェネシスの理念
理研ジェネシスは、がん診断の向上を目指し、高感度かつ短いターンアラウンドタイム(TAT)を実現した検査法を患者さんに届けることを優先しています。これにより、より多くの患者が適切な治療を受けられることを願っています。
理研ジェネシスの背景
理研ジェネシスは、2007年に設立され、最先端の遺伝子解析技術やバイオインフォマティクスを駆使しています。この企業は、個別化医療の推進に特化した日本のリーダーの一つとされています。医療現場での遺伝子検査の実用化を進めることにより、医師や研究者がscienceとしての技術を活かし、患者にとって関連性の高い治療法を見出す手助けをしています。特に、2016年からはシスメックスの子会社として、業界内での協力が強化され、より質の高い医療サービスの提供へと貢献しています。
今後の展望
今回の承認は、理研ジェネシスの診断技術が患者に対してより多くの治療選択肢を提供できることを意味しています。がん治療の効果を最大限に引き出すための新たな道が開かれました。今後も、理研ジェネシスはがん診断法の革新に努め、精密医療の普及を目指して活躍することでしょう。具体的な製品情報については、理研ジェネシスのウェブサイトを訪れることで、詳細を確認できます。
お問い合わせ先
理研ジェネシス
マーケティング部
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電話番号: 03-5759-6042