横須賀市で環境保全の新たな取り組みが始まる
神奈川県横須賀市は、全国的に注目される環境保全のため、公益財団法人ニッセイ緑の財団および公益財団法人日本自然保護協会と協力し、「おおくす芦名堰の森」におけるネイチャーポジティブの実現を目指す三者連携協定を締結しました。この取り組みは、地域の自然資源を保全し、持続可能な社会に向けた価値を創造することを目的としています。
締結日と協力の目的
協定の締結日は令和7年3月12日。これは、横須賀市が地域住民、学生、さらには団体と連携しながら、自然の保全と地域の環境教育を進めていくための重要なステップです。特に「おおくす芦名堰の森」は、自然共生サイトとして環境省に認定されており、外来種の除去や生物多様性の保護に取り組む絶好の場とされています。
各団体の役割
1. ニッセイ緑の財団
ニッセイ緑の財団は、同森を生物多様性の保全に貢献するため、さまざまな活動を実施します。具体的には、外来種の除去や地域住民との交流を図るための環境学習プログラムを実施し、子どもたちに自然について学ぶ機会を提供することが重要な活動の一つです。
2. 日本自然保護協会
協会は、事業が適切に運営されるよう助言する役割を担います。また、他地域や全国でのネイチャーポジティブ実現のための啓発活動を進めていくことも重要な使命です。
3. 横須賀市
横須賀市は、協定による活動地を提供し、地域住民や団体との連携を図ることで、協力体制を強化していきます。この生態系の保全活動は、地域全体の自然環境の向上に繋がると期待されています。
ネイチャーポジティブとは
「ネイチャーポジティブ」という概念は、人間と地球が共生できる社会を目指し、生物多様性の損失を食い止め、自然環境を回復させることを意味します。この理念は、COP15においても2030年までに実現すべき目標とされ、国際的な枠組みの中で進行しています。
将来的には「おおくす芦名堰の森」が、OECM (Other Effective area based Conservation Measure)として国際的に登録されることも予定されています。これにより、横須賀市は地域全体の環境保全活動を国際的なレベルで評価されることになるでしょう。
このような取り組みを通じて、横須賀市は地域の自然環境を守るだけでなく、次世代に引き継ぐ持続可能な社会を実現するための手本となることを目指しています。地域住民が一丸となり、自然との共生を図るこの活動は、全国的にも模範となることでしょう。