日本初のFDM方式3Dプリンター対応プラスチックシンチレータフィラメント「ルミネード®3DPフィラメント」が、2025年8月1日から販売開始されることが発表されました。この製品は、東京都北区に本社を置く東京インキ株式会社から提供され、2017年より実績のある「ルミネード®」と同様の組成を採用しています。
「ルミネード®3DPフィラメント」は、独自の材料配合や分散技術を活かし、3Dプリンターでの造形を可能にする革新的な製品です。このフィラメントを使えば、従来の金型成形に比べて自由な形状設計ができ、少量生産に最適です。これにより、大学や研究機関、医療機関などでの研究や教育の現場において、新たな活用方法が期待されています。
特に、3Dプリンターの高い造形性を生かしたシンチレータの造形は、視覚効果を最大限に引き出す装飾用途にも応用できる可能性があります。たとえば、ブラックライトを使用したインテリア製品としての展開も考えられています。
また、AIやロボティクスが進化する現代において、FDM方式による迅速な試作は非常に重要な要素です。このフィラメントを使用することで、従来のプロトタイプ作成よりも素早く、効率的に新しいアイデアを具現化することができます。
展示会についても言及する必要があります。2025年7月2日(水)から4日(金)まで、東京の日本科学未来館で開催される「第62回アイソトープ・放射線研究発表会」において、本製品の展示が行われます。この展示会では、FDM方式3Dプリンターによる造形実演も実施される予定で、実際に新たなシンチレータの可能性を体験できるチャンスです。
展示会においては、ルミネード®3DPフィラメント以外にも、放射線測定用のルミネード®製品や、3Dプリンター用の各種材料も出展予定です。今後も、東京インキは放射線計測技術の進化と社会的なニーズに応えるための製品開発を進めていく意向を示しています。
もし、この革新的なフィラメントに興味がある方は、ぜひ展示会に足を運んでその目で確かめてください。新しい技術が生み出す未来の造形物には、無限の可能性が秘められています。