2024年度版『成婚白書』が公開！婚活に関する最新データと傾向

今年、株式会社IBJが発表した『成婚白書 2024年度版』は、過去のデータをもとに、婚活市場における最新の動向を分析した貴重な資料です。これまでに約15,374名の成婚者データを集計し、特に結婚相談所を利用する層において、男女別の成婚者像や年年収、年齢の関係について詳しい分析がなされています。

成婚白書の主な内容

成婚白書では、初婚者と再婚者のデータをそれぞれ解析し、2024年における婚活の実態を明らかにしています。初婚者の代表的な年齢は、女性が34歳、男性が36歳で、初婚者が成婚に至るまでの在籍日数や交際日数は、驚くべき短さである約9ヶ月と4ヶ月でした。このデータは、一般的な平均交際期間が4.3年であることと比較すると非常に短いと言えるでしょう。

一方、再婚者の成婚者像も興味深いものです。再婚者は、前の結婚経験から相手を選ぶ基準が明確であるため、初婚者よりもさらに短い期間で成婚に至る傾向があります。特に、再婚の際の交際日数は約20日程度短く、活動日数も1ヶ月ほど短縮されることが判明しました。

年収と年齢の影響

また、成婚を決定する要素として、男性の年収だけでなく年齢も重要視される傾向が報告されています。結婚相談所に登録する男性の約半数が年収600万円以上と高い水準ですが、年齢が上がるにつれて成婚率が下がるシーンも見受けられます。そのため、特に40代の男性は年収が高くても成婚率の低下が顕著です。これに対し、20代では年収500〜1,000万円であっても成婚率が50%を超えるなど、男女ともに年齢を意識した活動がますます大切になってきています。

都市と地方の成婚率の差

興味深い点として、都市と地方の男性の成婚率には大きな差があることも確認されています。都市部では高学歴・高年収の男性が多いため、彼らの成婚率が地方よりも9.2ポイント高いというデータが示されています。これは、女性が都市に流入していることも要因であり、男女比の偏りが背景にあります。特に、都市部では女性が余り、そのため男性がより多くの選択肢を持つことが、成婚率の向上につながっています。

まとめ

本年度の成婚白書は、現代の日本社会における婚活の実態を包括的に理解できる貴重な資料と言えるでしょう。特に、年齢、年収、交際期間といった要素が成婚に与える影響を深く掘り下げており、婚活を真剣に考えるすべての人々にとって貴重な情報源となるに違いありません。今後の婚活活動に役立てられることを願っています。