日本ゼオンが進めるプラント設計業務改革
日本ゼオン株式会社は、プラント設計業務における革新を実現するため、SOLIZE Ureka Technology株式会社と提携しました。この取り組みは、プラント設計に際しての業務効率化と品質向上を目指し、特にP&ID(配管計装図)の作成・レビュー業務にフォーカスしています。
プラント設計業務の重要性
化学プラント設計では、P&IDがエンジニアリングの基本資料としての役割を果たします。高い専門知識と実務経験に基づくこの資料の作成には、これまでも多くの課題がありました。情報の属人化や、知見活用の難しさから、業務の効率性が損なわれることも少なくありませんでした。
そのため、日本ゼオンは業務改革に取り組むことを決定し、SOLIZE Ureka Technologyとの協力により、業務プロセスの可視化と暗黙知の整理を進めました。
業務改革の具体的な取り組み
共同で構築したシステムは、単なるデータの蓄積を越え、形式知化されたノウハウを活用できる環境を整備しています。このシステムによって、設計者は瞬時に必要な情報にアクセスし、迅速かつ正確な判断を下すことが可能になりました。また、設計者の“探しやすさ”に着目したプラットフォームも整えられ、業務の効率化に寄与しています。
改善された効果
1.
ノウハウの蓄積: 個人の経験に依存せず、組織の資産として有用なノウハウが蓄積されます。
2.
設計品質の向上: 必要なタイミングでノウハウを検索・参照できることで、設計検討のばらつきが低減。レビュー指摘件数は従来の1/3にまで削減されました。
3.
レビュー品質の向上: チェック漏れや再発を防止し、レビューの質も向上します。
このように、業務改革の成果が現れ始めています。また、日本ゼオンは今後もデータ蓄積や分析、AIとの連携を進め、他の生産革新にもこのモデルを展開していく予定です。
持続可能なものづくりへの道
日本ゼオンは、事故が許されないプラント業務において、安定性と安全性を追求し続けています。それに伴い、事業の成長にも貢献する革新的な取り組みを進めさらなる生産体制の向上を図る方針です。これにより持続可能なものづくりの実現を目指しています。
この業務改革は、プラント設計の新たなスタンダードを築く試みであると同時に、次世代人材育成にも寄与すると予想されます。専門知識を必要とする分野で、いかにして若手のスキルを引き出し、継承していくかが今後の課題です。