BICPの新たな挑戦
株式会社ベストインクラスプロデューサーズ(BICP)は、創業から10年の集大成として、初の書籍『マーケティングフレームワークの功罪』を発表します。著者である代表取締役社長の菅恭一氏は、マーケティング現場の課題を深く掘り下げると同時に、企業がフレームワークをどのように活用すべきかを考察しています。
書籍の概要
本書は、2025年5月23日に株式会社日経BPから発売され、価格は2,200円(税込)です。書籍は、現代の企業が直面するマーケティングの実態と課題を解明します。多くの企業が知られているフレームワークを導入するも、その成果に繋がらない理由を探る中で、本書の内容が生まれました。
BICPは、10年以上にわたりクライアント企業と共に成長しながら、マーケティングフレームワークの導入の課題に直面してきました。それを踏まえて、著者は「型を学び、型を破り、型から自在になること」が企業やマーケターにとっての競争力を得る鍵であると主張しています。
本書では、フレームワークに対する誤解や課題を取り上げ、正しい活用法を解説しています。「守」「破」「離」という三つのステップを通じて、マーケティング組織がいかにして独自の競争力を育むかを示しています。これにより、単なるフレームワークの使い方から脱却し、企業独自の手法を磨くことが可能となります。
フレームワークの正しい理解
書籍内では、特に「フレームワークは永遠のベータ版」という立場を強調しています。完成された形に妄信するのではなく、自己流にカスタマイズし、磨き続けることで実践的な道具として機能させることが重要だと説いています。この考え方は、著者が提唱する視点の中核をなしています。
また、ダイキン工業株式会社やヤマハ株式会社などの先進的な事例を取り上げ、どのようにして企業がフレームワークを実践に生かしているのかを紹介しています。実践を通じた具体的な成果が、読者に深い理解を提供します。
目次について
本書は、以下の構成で進められています。
1. フレームワークへの期待と失望
フレームワークブームの背景
幻滅の理由
期待値の見直し
2. 誤用と課題
代表的なフレームワークの誤用の実例
根本的な問題
3. フレームワークの活用法
組織の競争力を高める思考方法
「守」「破」「離」の実践
4. 先端企業のケーススタディ
ダイキン、I-ne、ヤマハの事例を通じた学び
執筆者について
菅恭一氏は、2004年にデジタルマーケティング組織を作って以来、10年間のマネジメント経験を持ち、2015年にBICPを設立しました。マーケティングに関する多定義的なアプローチを開発し、様々なプロセスにおいて伴走型支援を行う姿勢が特色です。
企業情報
BICPは、デジタルマーケティングに特化したプロデューサー集団として、全国的に展開しています。地域企業や中小企業への支援も視野に入れながら、マーケティングの力で人々の人生を豊かにすることを目的としています。
この新たな書籍は、現場の声を反映し、多くの企業にとって頼もしいガイドとなることでしょう。また、既存のフレームワークに不安を抱えるマーケターや経営者にとって、貴重な洞察を提供する一冊となるに違いありません。