福岡市立西高宮小学校がリーダーシップ教育をスタート
福岡市立西高宮小学校が新たに、リーダーシップ教育のプロジェクトを開始しました。この取り組みは、株式会社ラーナーズラーナーと東京・港区の民間学童であるクレイバーキッズとの連携により実現しました。9月から本格的に始動したこのプロジェクトは、未来のリーダーを育成するための画期的な試みとして注目されています。
本プロジェクトの目的
新たに導入されるリーダーシップ授業は、「世界を探究する力」「他者との関係を築く力」「課題を解決する力」を育むことを目的としています。西高宮小学校の児童たちは、思考習慣に基づいたリーダーシップ教育を通じてこれらの能力を磨いていくことが期待されています。
この取り組みが生まれた背景には、「自律型の学び」と「自由の相互承認に基づく民主的な教育」を掲げる西高宮小学校の理念があります。校長や教職員は、正解がない時代に対応できる力を子どもたちに育てたいとの強い想いを持っています。
教育戦略とカリキュラム
本プロジェクトで使用するカリキュラムは、株式会社ラーナーズラーナー代表の黒川公晴氏が監修したもので、小学生向けに再構成されています。具体的には、以下の3つの思考テーマが設定されています。
1.
真理の探究:物事の本質を理解し、自ら「なぜ?」を問い続ける力。
2.
解決策の模索:課題を捉え、多面的に考える力。
3.
効果的なコミュニケーション:考えを整理し、他者と協働する力。
各テーマに対応した思考習慣
これらのテーマを基に、子どもたちは今後、40種類の思考習慣を身につけていきます。この教育を通して、子どもたちは自らの思考を深め、社会に対して能動的に働きかける力を育むことができるとされています。
プロジェクトの今後の展開
本プロジェクトは約3年間にわたり実施される予定です。2025年8月からは授業設計が始まり、同年9月末からは小学4年生6クラスを対象に教育が行われることになっています。3者間での共同作業によって、教育内容がより実践的かつ効果的なものになることが期待されています。
それぞれの想い
- - 西高宮小学校: 子どもたちが自ら問い、考えを深める力を育てることを大切にしている。
- - クレイバーキッズ: 正解のない未来に対処できる力を育てる意義を感じている。
- - 株式会社ラーナーズラーナー: 社会に役立つ「学ぶ力」を次世代に伝えていく挑戦をしている。
まとめ
このように、福岡市立西高宮小学校では、新しいリーダーシップ教育が民間と連携しながら進められています。公教育と民間の専門性が融合し、未来を見据えた教育が展開されることは、全国的にも先進的な取り組みと言えるでしょう。今後、このプロジェクトの成果がどのように形になるのか、注目が集まります。