株式会社フォーカスが実物サンプル無償作製サービスを一時休止
2025年11月20日から、カスタムウェアの製作や販売を行う株式会社フォーカスが「実物サンプル無償作製サービス」を一時休止すると発表しました。このサービスは、顧客に実際の仕上がりを確認してもらうことで、安心して注文いただくことを目的に、2024年10月から開始されていました。しかし、1年の運用を経て、予期しない形でのサービスの利用が多発し、運営の継続が困難と判断されました。
具体的には、このサービスの利用者のうち、約2〜3割が本来の趣旨に反する使い方(無断再請求や他の用途への流用)をしていることが確認されました。この状況は、誠実にサービスを利用している顧客への対応や、サービス全体の品質維持に影響を及ぼすものとされています。
フォーカス社はこれまでに改善策を講じ、サービス持続の道を模索してきましたが、現在のところ公平で持続可能な運営が難しいとの結論に至りました。したがって、大変残念ですが、実物サンプル無償作製サービスを休止する運びとなりました。
サービス休止の詳細
- - 対象サービス: オーダー前の実物サンプル無償作製
- - 休止期間: 2025年11月21日午前9時から当面の間
なお、同社は引き続き、注文と同時に依頼するサンプル作製に関しては、以下の条件を満たす場合においては申込可能です。
- - ウェア:50枚以上
- - バッグ:200枚以上
- - キャップ:20枚以上
- - 刺繍:10枚以上のご注文
- - タオル:100枚以上(新たに追加)
- - レギュラープリント蛍光カラーのご注文
今後、フォーカス社は持続可能な形で同様のサービスを再開できるよう、社内体制の整備や新たな方法の検討を進めていく意向を示しています。顧客には、この休止による不便さについて理解を求めています。
株式会社フォーカスの歴史
フォーカス社は、2009年に常松憲太氏が設立しました。当初はBtoB市場向けのグッズ販売を行っていましたが、顧客からの感謝の声や思い出の一枚を届けたことから、事業展開を変更。プリントTシャツ事業に特化した結果、多くの顧客に支持されることとなりました。
2020年にはコロナ禍に直面し、経営に困難が生じましたが、融資制度を活用して設備投資を行い、急速に回復を果たしました。また、ECサイトの開設により市場を広げ、持続的な成長を遂げています。
直近5年の売上も好調で、2024年には32.9億円を見込んでいます。今後は海外市場への展開や株式上場を視野に入れ、社員全体で新たな成長を目指しています。
会社概要
- - 企業名:株式会社フォーカス
- - 本社所在地:山梨県甲斐市篠原984-1
- - 電話番号:055-278-2311
- - 設立年月:2009年5月14日
- - 資本金:8,500万円
- - 従業員数:129名(2024年12月31日時点)
- - 事業内容:オリジナルプリントウェアの販売
- - ホームページ
- - ECサイト