小児がんと闘った子どもたちの新しいコミュニティ
小児がんや重い病気を克服した子どもたちが集まる「シャイン・オン!コミュニティ」が立ち上がりました。このコミュニティは、退院した子どもたちが自己表現し、支援を受けながら、それぞれの潜在能力を引き出すための場です。
このプロジェクトを運営するのは、認定NPO法人シャイン・オン・キッズです。理事長のキンバリ・フォーサイス氏のもと、病を経た仲間同士が集い、共に励まし合い、自分たちの経験を基に新しい未来を築くことを目指しています。コミュニティは、子どもたちの「これがしたい!」「こうなりたい!」といった声に寄り添い、多様な人々や組織と連携するオープンな場として機能します。
自発的な声を反映する企画
「シャイン・オン!コミュニティ」は、退院した子どもたちの「病気と闘っている仲間を勇気づけたい」という願いを実現すべく、様々な企画を推進しています。まずは、昨年から行っているチャリティTシャツの制作。今年の夏には、子どもたちが集まりアイディアを出し合うことで、Tシャツデザインを決定しました。これにより、彼らの創造力が形となることを目指しています。
また、同コミュニティの立ち上げに際して実施したクラウドファンディングには、驚くほど多くの方々から温かい支援が寄せられました。そのサポートを受けて、活動のシンボルとなるロゴアイコンも制作されています。デザインには「ドア」と「木」という二つのモチーフが使用され、ドアは新たな一歩を象徴し、木は仲間とのつながりを育むイメージが込められています。
投票によるロゴデザイン選定
ロゴデザインの最終案については、シャイン・オン!コミュニティの337名のメンバーが投票を行いました。参加者からは多くの感想が寄せられ、特に「大木のイメージなので、みんなが集まる場所として良い」との意見が印象的でした。また、「木が成長する姿は、みんなが挑戦する姿とも重なる」という意見や、「しっかりとした根を持ち、みんなを包み込むような大きなコミュニティをイメージしている」という声もありました。これらの感想は、シャイン・オン!コミュニティに対する大きな期待感が反映されていました。
未来への取り組み
今後、シャイン・オン!コミュニティはさらなる活動を展開する予定です。「こども企画室」を中心に、オリジナルグッズの開発や、小児がん学会でのプレゼンテーション、啓発イベントなど、多岐にわたり活動を進めていきます。また、公式サイト「シャイン・オン!フレンズ」を通じて情報発信にも力を入れていく方針です。
このコミュニティが築く新たな活動は、今後も多くの人々に希望と勇気を与え続けることでしょう。参加者一人ひとりの声が集まることで、彼らの未来がもっと明るく、共に成長できる場になることを願っています。
支援を受けての活動
シャイン・オン・キッズは、心のケアを行うプログラムや動物介在療法、そして多様な支援を通じて、小児がんを経験した子どもたちとその家族をサポートしています。子どもたちの活動報告や、寄付の申し込みなどについては、公式ウェブサイトで確認できます。
このように、シャイン・オン・キッズと彼らのコミュニティは、今後も発展を続けることでしょう。支援や関心を持っていただける方々におかれましては、ぜひとも手を差し伸べていただければと思います。