「ねこと絵本プロジェクト」が始まります
大阪市のNPO法人キャッツウェルケアが新たに立ち上げる「ねこと絵本プロジェクト」が注目を集めています。このプロジェクトは、施設にいる保護猫たちに絵本の読み聞かせを通じて人馴れを促進しようというユニークな試みです。プロジェクトの中心となる活動は、子どもたちが周りで静かに本を読み、その穏やかな雰囲気を通じて猫たちの警戒心を和らげることです。この取り組みは、保護猫への支援を求める人と、支援に対するハードルを感じている人をつなぐ、新しい支援の形だと言えるでしょう。
猫と共に過ごす穏やかな時間
「ねこと絵本プロジェクト」では、猫好きの子どもたちが保護猫たちに対して、ただ本を読み、その場にいることを大切にします。このような自然体での関わり方が、警戒心の強い猫にとって、安心感をもたらすという考えに基づいています。猫は人間の言葉を理解できなくても、声のトーンや周りの穏やかさを敏感に感じ取ります。絵本の読み聞かせをすることで、「人間はこわくない存在かもしれない」と感じさせるきっかけになるはずです。
プロジェクトの意義
このプロジェクトの目的は、一頭でも多くの保護猫が幸せな家庭に迎えられることです。子どもたちにとっても、この活動を通じて命の大切さを学び、相手の気持ちを想像する力を養う経験となります。また、「何もしないで、そばにいる」という優しさの在り方を学ぶことで、未来の社会においても動物に優しい存在となることでしょう。この活動は、ただ保護猫を支えるだけでなく、未来を担う子どもたちにも大切な教訓を与えるものです。
予想される課題へのアプローチ
保護猫活動においては、「人馴れしていない猫」の譲渡が大きな課題です。2024年度の猫の殺処分予測は減少傾向にあるものの、譲渡の現場では引き取り手が少ない現状が続いています。また、保護猫支援に参加したいとは思うものの、さまざまな理由で一歩踏み出せない人も多くいます。このプロジェクトは、これら2つの壁を同時にやわらかく乗り越えるため、参加しやすい環境を整えているのです。
海外の先例と期待
このような取り組みは、日本だけでなく海外でも実施されており、アメリカの「Seattle Humane」などは、同様の読み聞かせプログラムを通じて猫たちとの距離を縮める活動を行っています。やさしい声の響きは猫たちの警戒心を和らげ、参加した子どもたちにも癒しの体験をもたらします。日本においてもこの活動が広まり、猫たちと人間とのより良い関係を築く手助けとなることが期待されています。
イベント概要
ねこと絵本プロジェクトの詳細
- ①13:00~ ②14:00~ ③15:00~
- - 場所: NPO法人キャッツウェルケア あべの店(大阪市阿倍野区三明町1丁目8-26)
- - 対象: 6歳以上の「猫のために何かしたい人」
- 13歳未満は保護者同伴が必要です。
- - 参加費: 無料
- - 定員: 各回2組、約50分のセッション
- - 申込方法: メールにて事前申込が必要
-
[email protected]
主催者のコメント
主催するNPO法人キャッツウェルケアの代表、川越里佳さんと株式会社リレイションの代表、井畑昌宏さんは、「日常の優しさが警戒心を解き、人馴れへの第一歩となることを期待しています」と述べています。保護猫との関わりを、特別なことではなく、生活の一部にしていくことが大切だと感じています。
取材と団体の背景
本プロジェクトは、保護猫だけでなく、参加する子どもたちにとっても貴重な体験です。NPO法人CATS WELCAREは、2019年に設立以来、保護猫の活動を展開し、300匹を超える猫を新しい家庭に送り出してきました。彼らの活動は、ただ命を救うだけでなく、全ての人々が保護猫とつながり、支え合う社会の実現を目指しているのです。ぜひ、多くの方にこのプロジェクトを知っていただきたいと思います。