有隣堂の新たな挑戦
神奈川県横浜市に本社を構える株式会社有隣堂が、2025年11月20日に開催したYouTubeライブ企画『学研の図鑑LIVEエクストリーム ティラノサウルス』で、限定4,000冊の図鑑をわずか10分37秒で完売した。このライブは、文化と知識の共有を目指す新たな試みであった。
驚異のピーク視聴者数
番組は19時30分からスタートし、最大同時視聴者数は約1.6万人に達した。視聴者は次々と「買います!」とチャット欄にコメントし、視聴者の反応の速さも相まって、販売開始後の高揚感をさらに高める結果となった。視聴者は、リアルな書店での体験をバーチャルに体感し、新しい顧客体験が生まれた瞬間であった。
松原氏とR.B.ブッコローの絶妙なコンビネーション
編集長の松原由幸氏は人気恐竜図鑑の編集者であり、これまで16回も番組に出演してきた。松原氏の熱意と専門知識、そしてMCのR.B.ブッコローとの軽快な掛け合いは、視聴者の心をつかみ、知識を共有する楽しさを引き立てた。その結果、ネットを通じて熱狂的なファン層が形成された。
ライブ配信の流れ
ライブ配信の中で、松原氏は新しいティラノサウルス図鑑の特別カバーの魅力や制作に関する裏話を語った。購入者には特典として、描き下ろしカバーが付属することも大きなポイントだった。開始と同時に、視聴者からは「買えた!」「やっと手に入った!」といった喜びの声が続出。
販売カウンターがデジタルで表示される中、「4,000 → 3,000 → 2,000…」と数字が減少するのを見守る観客の熱気はまさに圧巻で、会場は一体感に包まれた。
さまざまな購入動機
視聴者のコメントには、子どもたちへの知育目的のほか、クリスマスプレゼントや家族への贈り物、自分用のコレクションといった多様な理由が示された。このように、ティラノサウルス図鑑は世代を超えて愛されるコンテンツであることが明らかになった。
有隣堂のファンとの共創
有隣堂公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」は、開設からすでに45.9万人の登録者数を誇り、累計再生数も1億5千万回を超えている。視聴者とのインタラクションを大切にし、文化や知識の共有を促進する新しい書店の形を体現している。
書店の未来を模索する
今回のライブ販売は、本を売るだけでなく、知識や楽しさを共有する場としての書店の役割を再確認させる試みであった。このライブイベントの成功は、今後も書店が進化し続け、ファンとの絆を深める新たな方法を見つける可能性を示唆している。これからの有隣堂の展開から目が離せない。
結論
有隣堂の挑戦は、単なる書店の枠を超え、文化や知識の発信地としての役割を持つことを証明した。今後も続くであろう彼らの活動に期待が高まる。