鹿島アントラーズとオクトパスエナジーは、新たにクラブパートナー契約を締結しました。この合意により、2025年の夏を目標に、県立カシマサッカースタジアムを含むクラブ関連施設の電力をすべてオクトパスエナジーが提供する再生可能エネルギーに切り替えることが決まりました。両者は、持続可能な社会の実現に向け、手を取り合い進んでいくことを誓っています。
直近の取り組みとして、茨城県内での日照条件を活かした太陽光発電サイトの開発が予定されています。この新しいサイトで生み出されるグリーンエネルギーは、カシマスタジアムやクラブハウスなどの施設で活用される計画です。これによって、再生可能エネルギーの普及を進め、地域に密着した地産地消モデルの構築を図るとともに、鹿行エリアにおける環境意識の向上を目指します。
さらに、将来的にはサポーターやパートナー企業、行政など、広範なクラブステークホルダーとの連携を強化し、地域全体での再生可能エネルギーの地産地消モデルを拡大する構想も視野に入れています。この取り組みは、鹿島アントラーズとオクトパスエナジーの両者が地域社会に対して責任を持つクラブとして、地球環境への配慮を持続的に進めていくための重要な一歩となるでしょう。
オクトパスエナジーは英国本社の企業で、テクノロジーを活用した低価格のグリーンエネルギー提供を実現しています。事業開始以来8年で約800万の世帯に再生可能エネルギーを供給しており、現在は日本を含む8か国で電力小売事業を展開しています。日本においては、2021年に東京ガスとの合弁会社であるTGオクトパスエナジーを設立し、気候変動対策への取り組みも実施しています。
鹿島アントラーズは、県立カシマサッカースタジアムにおいても、環境に配慮した運営を進めています。例えば、スタジアムでのカーボンニュートラルなLPガスの導入や、選手が育てた芝生を管理する取り組みを行い、提供されるスタジアムグルメにも環境意識が反映されています。
加えて、オクトパスエナジーは国内資源を活用した電気の地産地消に力を入れ、地域エネルギーの安定供給を目指しています。近年、群馬県でも地産地消型の再生可能エネルギー供給モデルを実現し、持続可能な社会の実現と家計負担の軽減に向けた取り組みを進めています。
このように、鹿島アントラーズとオクトパスエナジーの提携によって、新たなエネルギーの未来が期待されており、地域社会とともに持続可能な未来を築いていくための一翼を担うことになるでしょう。