FWD生命、生成AIを活用した医務査定支援システムの導入
FWD生命保険株式会社は、業務の効率化と品質の向上を目的として、最新の生成AIを活用した医務査定支援システムを導入しました。本システムは、保険申込における医務査定業務の効率化を図り、業務を進化させるための新たなツールとして期待されています。
生成AIとOCR技術の融合
このシステムは、最先端のOCR(光学式文字認識)技術を用いて、医療に関する情報を高精度で抽出します。さらに、生成AIを搭載したマルチエージェントアーキテクチャにより、医務査定に必要な情報をリアルタイムで収集し要約します。これにより、査定にかかる時間を平均して30%短縮することに成功しています。
将来的には、生成AIの更なる発展により、50%以上の業務効率化を目指すとのことです。
新契約申込システムの活用
FWD生命では、新契約申込システムとしてペーパーレス・モバイルペーパーレスシステムと自動医務査定システムを導入しており、約70%の申込が査定者を介さずに引受決定されています。しかし、査定者を介する申込に関しては、より高度な判断が必要とされ、これが査定時間の長期化につながっています。これらの課題を克服すべく、生成AIを利用し、医務査定の標準化と効率化を図るのです。
システムの特長
このシステムにはいくつかの特長があります。まず、高精度な情報抽出と可視化を行い、医療告知書から必要な情報を自動で取り出し、査定者にとって視認性の高い形式で提示します。これにより、書類確認作業の負担が大幅に軽減されます。
次に、査定結果のAI推奨機能があり、申込情報と告知内容を分析した上で、査定結果の推奨をリアルタイムで行います。これにより、査定者は判断の一貫性を保ちながら業務効率を向上させることが可能です。また、査定ルールや外部の医療情報サイトを参照することで、査定判断の裏付け情報を得ることもできます。
今後の展望
FWD生命は、生成AIを活用した業務支援により、さらなる効率化を進め、顧客にとって価値あるサービスを提供することを目指しています。AI解決策の精度向上を目指しつつ、社員のリスキリングも進めていきます。さらに、AIの未導入領域への活用拡大を図り、業務効率化とガバナンスの強化に努め、安心・信頼できる生命保険サービスの提供を継続していく方針です。
FWD生命保険株式会社について
FWD グループは、香港証券取引所に上場されており、アジア10地域で生命保険事業を展開しています。FWD生命は1996年に創業し、顧客の視点を大切にしながら、シンプルでわかりやすく、独自性のある商品やサービスを提供することを目指しています。おかげさまで、同社は200万件を超える契約を獲得しています。
今後ともFWDグループの一員として、アジアを代表する保険会社を目指していきます。さらに、2024年11月29日には、新刊「よい保険・悪い保険2025年版」において、『FWD収入保障』がベストランキング第1位を受賞しました。詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。