九十九島の新たな遊覧船「みらい」進水式
2015年4月1日、九十九島海賊遊覧船「みらい」が西海国立公園の美しい海を航海するための新たな仲間として、佐世保市で進水式を行いました。この美しい船は、長崎県の九十九島地域の観光をさらに豊かにすることを目的としています。
「みらい」は、2012年から計画が始まり、佐世保市の造船所での製造が進められてきました。デザインには神戸芸術工科大学のプロダクトデザイン科の協力を得ており、外観は海賊帽子をイメージした独特の形状が特徴です。この船は、観光客に魅力を感じでもらえるよう工夫されています。
新たな船の設計理念
「みらい」は、次の5つの基本概念に基づいて設計されています:
1.
安全性:操作性、旋回性、安定性に優れ、波や風にも強い設計。
2.
快適性:振動や騒音を抑え、バリアフリーに配慮した造り。
3.
環境対応:太陽光パネルや風力発電装置を備えた省エネルギー設計。
4.
共生:漁協との協力を大切にし、養殖いかだ作業に配慮。
5.
デザイン:九十九島の豊かな自然に調和するデザイン。
革新的な技術
遊覧船として日本初の電気推進船である「みらい」は、低騒音・低振動の電気推進を採用しています。また、360度回転可能な電気モーター駆動ポッドを装備しており、複雑な地形の海域でも高い操作性を確保しています。
船内には、海や船について学ぶための仕掛けもあり、ご家族で楽しむことができるよう配慮されています。さらには、エレベーターや多目的トイレも完備しており、全ての人に優しいデザインです。
今後のスケジュール
「みらい」は今後、試走や海上運転を経て、2015年4月には正式に就航予定です。この日は西海国立公園設立60周年という特別な日でもあり、地元の人々にとっても思い出深い出来事となるでしょう。
船の基本情報
- - 総トン数:170トン
- - 定員:200名
- - 全長:34メートル
- - 全幅:7.6メートル
- - 深さ:3.2メートル
佐世保市の海を舞台に新たな物語が始まります。「みらい」がもたらす新しい体験が、九十九島の魅力を再発見させてくれることでしょう。
させぼパール・シー株式会社の紹介
「みらい」を運営するさせぼパール・シー株式会社は、九十九島パールシーリゾート内で様々な事業を展開しています。観光施設として水族館の運営や、小型遊覧船の企画運営を行っており、地域の観光振興に貢献しています。公式ウェブサイトやSNSでも情報を発信しており、ぜひチェックしてみてください。