トラスコ中山と富士通の共同取り組み
トラスコ中山株式会社(以下、トラスコ中山)と富士通株式会社(以下、富士通)は、先進的な人事異動の意思決定プロセスを迅速化するために協力しました。この新しい取り組みは、富士通のオールインワンプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を利用して、トラスコ中山の人事業務を支援するものです。実際の運用は2026年4月から開始される予定です。
背景と目的
トラスコ中山は、部門横断的な人事異動を通じて社員の成長をサポートし、組織全体の最適化を追求する人材戦略を実施しています。しかし、従業員一人ひとりの成長と全体の最適化を考慮する中で、人事異動の意思決定には多くの時間と労力がかかることが課題でした。そのため、より効率的な意思決定方法が求められていました。
取り組みの詳細
富士通のエンジニアが現場に密着し、トラスコ中山の人事部門の協力を得ながら、意思決定プロセスを迅速化するためのアプリケーションを構築しました。このアプリケーションは、大きく三つの特徴を持っています。
1. 一元管理システム
社内に散在する人事データを「Fujitsu Data Intelligence PaaS」上に集め、効果的に一元管理します。このシステムにより、人事異動案の検討に必要な情報を効率的に取得できるようになり、従業員の属性や役割に基づく多角的なアプローチが可能になります。
2. 数理最適化モデルの導入
トラスコ中山では、1回の異動で最大100人規模の配置が可能で、その組み合わせの数は膨大です。このため、富士通が開発した数理最適化モデルを用いて、数えきれない組み合わせの中から適切な配置案を短時間で導き出します。この技術により人事異動案を作成する工数を約98%削減しました。
3. AIを用いた対話型支援
人事担当者の日常的な判断の観点を整理し、AIチャット機能を用いてアプリケーションに組み込みました。この機能により、担当者は数理モデルによって作成された異動案に対して、追加の視点を持つことができるため、より包括的な評価が可能です。AIとの対話を通じて、従業員のキャリア志向など、更なる考慮点を把握することができます。
今後の展望
トラスコ中山は、この新しいアプリケーションを活用して、より効果的で迅速な意思決定を実現し、独自の人材戦略を推進していきます。また、富士通は技術を駆使して様々な経営課題に対するデータドリブンでの変革を支援し、持続可能な成長を目指す「Uvance」という事業モデルの下で社会課題に取り組んでいきます。
そうした取り組みにより、企業としての価値向上にも寄与していくでしょう。人事異動の効率化へ向けた動きが今後どう進展していくのか、多くの業界から注目が集まります。
お問い合わせ先
この取り組みに関する詳細については、トラスコ中山と富士通の公式ウェブサイトをご確認ください。