ナディアが手掛けた新ブランドがグッドデザイン賞を受賞
株式会社ナディアがプロデュースした「STREAM HOTEL」が、2024年度のグッドデザイン賞(Gマーク)を受賞しました。このホテルは、地域に根差した魅力を提供する新しいライフスタイルホテルブランドとして展開されています。ナディアのCEO、弓庭 知氏の指揮の下、このブランドは「Inspirational Local」の理念を掲げています。
新しい旅行の形
旅はただの観光だけではなく、自己実現の手段としても重要視されるようになっています。”観光名所巡り”からの脱却が求められ、旅行者は地域の文化や人々との触れ合いを通じて新たな価値を見出そうとしています。そこで、東急ホテルズ&リゾーツは、旅の目的と体験を新たな視点から再設計し、同時に宿泊施設としての価値を高めることを狙いました。
「STREAM HOTEL」のコンセプト
「STREAM HOTEL」は、単なる宿泊先を超え、地域との深い繋がりを築くことを目指しています。。
この新しいブランドでは、地域を探索する楽しさを提案し、旅行者に自分自身を発見するための体験を提供しています。また、視覚的なアイデンティティ(VI)は、日本の伝統的な「流水紋」をモチーフにしたデザインが採用されており、地域の特産品や観光スポットを抽象的に表現しています。
このデザインは、地域を訪れる人々に対し、興味を喚起させるだけでなく、実際の訪問や従業員との会話を通じて新しい発見を促す仕掛けとなっています。そこに、ウィットに溢れたコピーを施したアメニティが登場し、思わぬ地域のスポットと出会う楽しさを追加しています。
評価と反響
審査員からは、「旅の魅力を再定義し、ホテルが地域との新しい出会いを提供する仕組みが素晴らしい」との評価を得ました。また、ホテル内の公共空間だけではなく、客室というプライベートな空間にも地域の魅力が反映されている点も高く評価されました。
従業員全員が地域のガイドであるという意識を持つことが、インナーブランディングにおける重要な要素として機能していることも注目されています。これにより、旅行者はただの宿泊者ではなく、地域との深い関わりを持てる人間としての体験を得ることができるのです。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は1957年に設立された制度で、日本を代表するデザインの評価とプロモーションを行うものです。毎年、国内外の企業や団体が参加し、暮らしの質向上を目指すデザインが選ばれています。ナディアの「STREAM HOTEL」が受賞したことは、日本のデザイン界における重要な成果と言えるでしょう。
今後の展望
ナディアは今後も、デザインの力を活かし、さまざまな企業の社会課題解決に貢献していくことを目指しています。「STREAM HOTEL」を通じて、地域の新たな魅力や文化と出会い、個人の成長を促す旅の形を提案し続けることでしょう。