異国の地で新たな道を開く大型トラック運転手の物語

新たな運転手、シギット・プルワント氏の挑戦

長崎県波佐見町の物流企業・株式会社新栄で、特定技能で働く外国人運転手、シギット・プルワント氏（30）が注目を集めています。2025年に入社したばかりの彼は、福岡と名古屋を結ぶ約800キロの道を「希望の道」として走る新戦力です。日本国内で外国人の大型トラック運転手はまだ珍しく、彼の活躍はまさに業界の先駆者と言えるでしょう。

シギットさんのスタート

シギット氏は入社した直後から先輩運転手の助手として、運転の技術や荷物の積み下ろしを学びました。特に「帰り車」と呼ばれる便では、荷物を効率よく積むための判断力が求められ、伝票も日本語のため、日本語の読解力も必要です。これらを克服したシギット氏は、入社からわずか数ヶ月で自信を持ってハンドルを握るまで成長しました。

先輩からの信頼

入社から数ヶ月後、山脇慎太郎社長はシギット氏の運転技術を認め、11月から彼を「一本立ち」にすることを決定。社員同士の信頼関係が育まれる中、シギット氏の真面目な姿勢が社内の雰囲気を柔らかくしました。彼は「いつか日本全国をトラックで走りたい」と夢を語り、社員たちもその思いを応援しています。

外国人労働者を取り巻く状況

日本での外国人労働者の受け入れに関する制度は、技能実習生制度と特定技能制度に大別されます。シギット氏は特定技能として新栄に雇用され、今後はより多くの外国人運転手がこの制度を利用して日本で働く可能性があります。特定技能制度により、日本人と同等の賃金が保証され、シギット氏のような外国人トラック運転手はますます貴重な存在となるでしょう。