鼓童新作『いのちもやして』の魅力
今年の夏、鼓童の新作『いのちもやして』が浅草公会堂で初演される。新型コロナウィルスの影響や国際的な争いの中で培われた感情を音やリズムに乗せて表現する作品は、まさに時代を反映したものだ。
感情の結晶
新型コロナ禍は多くの人々に無力感や不安を与えました。その影響で公演が中止されることも多かった鼓童。しかし、彼らはこの試練を経て新たな感情を生み出し、それを作品に反映させた。「いのちもやして」は、そうした舞台での表現を強く意識して作られています。
特に、海外ツアーの際に出会った文化や人々との交流が、感情の源となっています。訪れた土地での経験や、現地の人々の表情を元に、鼓童のアーティストたちは「いのち」というテーマを表現する。
NEO鼓童の誕生
40年の歴史を持つ鼓童の演目や舞台構成に新たな視点が加わることで生まれるのが『いのちもやして』のもう一つの魅力だ。若手アーティストたちの視点が取り入れられ、今までの伝統を大切にしながらも新しい刺激を与えるパフォーマンスとなっています。現代的までありつつ、鼓童としてのアイデンティティも失われていない。両者の融合が見どころです。
大太鼓の演奏者、米山水木
この公演において特に注目されるのが、米山水木の「大太鼓」です。以前から鼓童のメンバーとして活躍してきた彼女が、クライマックスでの大太鼓演奏者として初めて抜擢されました。そのしなやかでパワフルな演奏は、多くの観客の心をつかむことでしょう。
池永レオ遼太郎のメッセージ
演出を担当する池永レオ遼太郎氏は、「僕たちが太鼓を叩く理由は何か?」と問いかけます。病や戦争により不安定な状況にいる中でも、彼は太鼓を通じて人々を癒し、元気にしたいとの思いを強く抱いています。公演を通じて観客に少しでも明るい気持ちを届けることができれば、それが彼の目指す舞台のあり方だと言います。
公演詳細
- - 公演タイトル: 『いのちもやして』
- - 演出: 池永レオ遼太郎
- - 出演: 中込健太、小松崎正吾、住吉佑太、三浦康暉、米山水木、前田順康、三枝晴太、平田裕貴、定成啓、新山萌 他
- - 日時: 2023年6月22日(木)〜25日(日)
- - 会場: 台東区立浅草公会堂
チケット情報
チケットは各種プレイガイドから購入可能です。特に人気が高いため、早めの確保をおすすめします。詳細については公式サイトをご覧ください。
この特別な公演に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。鼓童の新たな挑戦を、直接型で感じることができる貴重な機会です。