電通が新たなマーケティング基盤「STADIA360」を発表
株式会社電通は、東京都港区に本社を置く広告代理店で、マーケティングの新しい基盤「STADIA(スタジア)」を「STADIA360(スタジア サンロクマル)」としてアップデートしました。この新しい基盤は、テレビ実視聴データを活用し、広告効果の検証をより包括的に行える機能を備えています。特に、今回新たに導入された「360 Connector」と「CTV Connector」という二つのサービスにより、広告の効果を多角的に分析することが可能になっています。
「360 Connector」と「CTV Connector」の役割
「360 Connector」は、テレビCMの効果の検証を主な目的としているサービスです。このサービスは、テレビ広告の影響を具体的な数値で示し、実際にどのような効果が現れたのかを可視化する役割を果たします。一方で、「CTV Connector」はコネクテッドTV、すなわちインターネット接続を持つテレビデバイスに特化し、テレビCMとオンライン広告の統合的な効果検証を行います。これにより、オフラインとオンラインをまたがる広告戦略の効果を総合的に評価できます。
これまで、広告効果の検証にはいくつかの制約がありましたが、STADIA360では40社以上のデータホルダーからのデータとの連携が実現しました。これには、アンケート調査、ウェブサイトの利用データ、デジタル広告の接触分析、アプリ利用計測、位置情報データなどが含まれ、広告の効果をより詳細に把握できるようになります。
広告の効果測定が進化する背景
マーケティング分野では、消費者の行動を理解し、広告がどれほど効果的であるかを知ることがますます重視されるようになっています。特に、テレビCMの効果に対する関心が高まっており、企業は広告の効果を多様なKPI(重要業績評価指標)で測定したいと考えています。これに応えるため、STADIA360は多角的な分析を可能にし、広告主が真のROI(投資対効果)を把握できる環境を提供します。
未来に向けた展望
電通は、今後もデータホルダーやデジタルプラットフォーマーとの連携を強化し、様々な効果検証実績を蓄積していく考えです。これにより、マーケティングの課題解決と企業の事業成長を支援していく方針です。「STADIA360」は、単なる広告解析ツールではなく、マーケティングの成長を実現するための強力なパートナーとして、多くの企業に寄与することが期待されています。
電通が目指すのは、顧客のニーズに応じた柔軟なマーケティング戦略の構築であり、広告施策のROI向上に貢献する取り組みです。今後の展開に注目です。