小田原の老舗洋食喫茶が後継者を求めて新たな挑戦へ

小田原の老舗洋食喫茶が新たな未来を模索

昭和58年に創業以来、地域の人々に愛され続けてきた小田原の洋食喫茶「Wonderful」。今、ここに新たな後継者を求める動きが始まりました。経営を手がける善場オーナーが、自身の代でこの伝統を次世代に受け継げる人を探しているのです。

「Wonderful」の魅力とは？

「Wonderful」は、ピラフやカレーライス、ナポリタンといった懐かしのメニューを揃えた洋食喫茶。心和む味は多くのお客さまの思い出が詰まっており、長年にわたり通い続ける常連客も多数存在します。風格ある外観の店の内装や雰囲気も、地域密着型の喫茶として親しまれてきました。

オーナーの善場さんは、実は飲食業界において40年以上の経験を持つベテラン。大学では社会学や心理学を学びながら、早くから手伝いとしてお店を盛り立ててきました。彼の経営観念や柔軟な発想は、今の「Wonderful」においても色濃く反映されています。ですが、年齢を重ねるにつれて、新たな生き方を考えるようになりました。

今回の後継者募集について

善場さんは、「もう少し楽なスタイルで過ごしたい」という思いから、アトツギレストランへの登録を決意。後継者としての新たな挑戦の場を設けることで、地域に根ざしたコーヒーや食事を受け継ぎながら、次世代の料理人が自由に創造力を発揮できる環境を提供しています。

この募集は、主に2つのコースから成り立っています。1つ目は「ディナータイム（居酒屋スタイル）」で、メニューは参加者が自由に設定可能。自身の料理を最大限に表現できるコースです。2つ目は「ランチタイム（喫茶店スタイル）」で、老舗の洋食メニューを受け継ぎながら、常連の顧客との関係を築くことが重視されています。この2つのスタイル、どちらも地域に根ざした飲食文化を守りつつ、新しい風を送り込む機会となります。

募集の背景と想い

「Wonderful」で長年培われてきた定番メニューには、かけがえのない思い出が宿っています。善場さんは「この味を残してくれる人がいたら嬉しい」と語り、暖かい思いと共に後継者を待っています。古き良き味を愛する彼の覚悟が、今回の後継者募集の背景にあります。

善場さんは、今後も「小田原にWonderfulあり」と言えるよう、伝統を支え合う仲間を求めています。興味を持たれた方は、アトツギレストランからの内見申し込みが可能です。歴史ある洋食喫茶の新しい息吹を吹き込むチャンスです。

ぜひ一度、ビジョンに思いを馳せ、「Wonderful」を守る担い手となってみてはいかがでしょうか。