武蔵野大学と神奈川県が共同で実施する長期インターンプログラム
2025年9月から、武蔵野大学(東京都江東区)と神奈川県(知事:黒岩 祐治)が新たに長期インターンプログラムをスタートすることが決まりました。このプログラムは、大学生が神奈川県庁で7ヶ月間の就業体験を行い、災害ボランティアに参加しやすい仕組みの構築に取り組むものです。このような長期のインターンプログラムは全国でも珍しく、神奈川県としても初めての試みとなります。
このプログラムには、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の学生が参加し、県の制度設計に大学生の視点を反映させることを目指しています。参加学生の竹内啓介さんは、「私たちの世代に大きな地震や災害が訪れるのは避けられない。行動の重要性を理解することが、多くの命を救うことに繋がる」と意気込みを語りました。災害への理解を深めることを通じて、若い世代が持続可能な支援体制を構築する手助けをすることがこのプログラムの目的です。
長期インターンプログラムの詳細
2025年9月4日から2026年3月31日までの約7ヶ月間、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の3年生である竹内啓介さんと中原勇人さんが参加し、具体的な成果を目指して取り組みます。主な活用される業務内容として、県内大学とのボランティア派遣の連携協定の検討や、活動証明の仕組みづくり、NPOと連携をした災害ボランティアの派遣体制の構築などが含まれる予定です。
環境に新たな価値をもたらすために、両学生は学びの過程で実際に災害支援に取り組んで経験を活かし、地域と学生を結びつける持続可能な仕組みの構築を目指します。彼らはこれまでの災害支援を通じた経験を活かし、解決すべき課題に挑戦していく意気込みを見せています。中原さんは自らの経験をもとに「単発的な支援ではなく、持続的に関われる仕組みを作りたい」と語っており、積極的な姿勢が伺えます。
大学と地域の連携が生む新たな未来
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の学部長、伊藤羊一氏は「神奈川県庁とのコラボレーションを通じて学生が災害支援の仕組みづくりに参加することは非常に意義深い。学生たちが未来の社会課題に向き合う経験は、彼らの人生を大きく変えるだけでなく、社会全体にも新たな可能性をもたらすでしょう」と語っています。
武蔵野大学は、起業家精神を育成するためのユニークなプログラムを展開し続けており、アントレプレナーシップ学部はその中でも特に注目されています。この取り組みを通じて学生たちは、創造的な問題解決力を育むことはもちろん、地域社会に貢献する方法を学ぶことが期待されています。
まとめ
2025年の秋から始まるこの長期インターンプログラムは、武蔵野大学の学生たちが災害支援の現場で実践的なスキルを磨き、それを通じて地域社会に寄与する重要なプロジェクトとなります。災害大国日本において、次世代のリーダーとなり得る大学生の挑戦に注目が集まります。今後の展開が非常に楽しみです。