子どもたちの食育体験
2023年7月19日、大阪の「長居わくわくファーム」では、『植育から始まる食育』をテーマにした特別なイベントが開催されました。カゴメ株式会社、ヤンマーマルシェ株式会社、タキイ種苗株式会社の3社が主催し、子どもたちが自ら育てた夏野菜を使って料理をする料理教室です。
植育から食育への取り組み
この活動は、幼少期から野菜に触れることで将来の「野菜好き」を育むことを目的としています。4月には野菜の苗を植え、子どもたちはそれから3か月間、熱心にお世話をしてきました。今回のイベントでは、その集大成として自ら育てた夏野菜350gを使用して、カゴメのコーポレートシェフ、藤原氏の指導のもと、ラタトゥイユのリゾット作りに挑戦しました。
イベントの流れ
まず、定植イベントではタキイ種苗が提供した様々な野菜の苗や種が配布され、カゴメやタキイの社員が参加者に野菜の特徴や栽培方法を教えました。その後、参加者は実際に野菜を植え、成長を見守りながら、収穫の時を迎えました。
当日は、家族9組、計24名の子どもたちとその保護者が参加。カゴメ社員が「野菜をおいしく食べよう」というテーマでお話しした後、タキイの社員が野菜の収穫について詳しく説明しました。子どもたちは、色や形の良い野菜を見分けながら、念願の収穫を体験しました。収穫したのは、トマト3種類とナスです。
料理教室の実施
収穫後、設置されたテントでは、収穫したての野菜を使った料理教室が始まりました。藤原シェフが「夏野菜のラタトゥイユ」の調理を実演し、自ら収穫した野菜の甘みや旨味を引き出すことの大切さを伝えました。子どもたちは興味深そうにシェフの指示を仰ぎながら、料理に挑戦。最後には、350gの夏野菜がふんだんに使われた、色鮮やかで美味しいラタトゥイユのリゾットが完成しました。
参加者の反応
参加したすべての子どもたちは、自分たちで作った料理に満足げな様子でした。特に、野菜にあまり興味がなかった10歳の女の子は、「自分で作るとおいしい!」と笑顔でお皿を完食しました。この体験を通じて、子どもたちの野菜への愛着が育まれた瞬間でした。
今後の展望
カゴメは2020年から「野菜をとろうキャンペーン」を展開中であり、引き続き食育活動の重要性を啓蒙し、世の中の「野菜をとろう」という気運を高めるために努力していく方針です。参加者たちがこの経験を通じて、健康的な食生活を意識するきっかけとなることを期待しています。
このような活動が今後も多くの子どもたちに広がり、豊かな食文化が育まれることを願っています。