新たなM&Aマッチングサービス『買い手企業版MAny』
2025年8月25日、株式会社Sirbeが新たに提供するM&Aマッチングサービス「買い手企業版MAny」が正式にリリースされました。このサービスの登場により、M&Aを検討する買い手企業と案件を保有する仲介会社が直接繋がる新たなプラットフォームが実現します。
M&A市場に存在する情報格差
従来のM&A市場では、買い手企業は仲介会社からの連絡を待つという受動的な姿勢が一般的でした。営業電話やメールで送られてくる案件紹介に依存するモデルでは、希望する条件にマッチした案件が見逃される危険が常に潜んでいました。
特定の仲介会社が専任契約を締結しているため、希望条件に合う案件が存在しても出会えず、これが機会損失を招く要因となっていました。さらに、仲介会社側でも本来ならば成約できたはずの案件が、買い手企業との接点を持てなかったがために不成立となるという課題も抱えていました。
買い手企業版“MAny”のサービス内容
この新サービスでは、買い手企業が匿名で買収希望条件を登録することで、複数のM&A仲介会社から直接オファーを受け取れる仕組みが整っています。主な特長は以下の通りです:
1.
匿名利用: オファーを募集する際、企業名や詳細情報は開示せず、希望条件のみを登録できます。マッチングが成立した際のみ情報が開示されるため、安心して利用できます。
2.
無料で利用可能: サービス利用は一切の料金が発生せず、買い手企業は登録からマッチングまで完全無料で利用できます。もちろん、仲介会社との契約に際しては所定の手数料が必要になる場合がありますが、これは各社に確認する必要があります。
3.
オファーの比較・検討: 複数の仲介会社から届くオファーを比較検討し、自社に最も適した提案を選択することが可能です。
4.
仲介会社にとってのメリット: 仲介会社は買収を検討中の“ホットリード”に直接アクセスでき、効率的な営業が実現します。また、リード獲得にかかるコストを削減できるのも大きなポイントです。従来の方法では、取得に数十万円かかることもあったが、このサービスを利用することでコストが5万円に抑えられます。
期待される効果と今後の展望
この「買い手企業版“MAny”」は、M&Aの仲介業界における新たな接点を創り出し、全体の効率化と透明性を向上させることに寄与します。情報格差の解消を目指し、M&Aの成功確率を高めていくための取り組みも続けていく予定です。中小企業が安心してM&Aに挑戦できる環境づくりを進めていく姿勢が垣間見えます。
このように、買い手企業版“MAny”は新たなマーケットの可能性を広げるサービスであり、M&A市場の風向きを大きく変える期待が寄せられています。これからの展開に注目が集まることでしょう。
会社概要
- - 会社名:株式会社Sirbe(シルベ)
- - 代表者:杉澤侑樹
- - 設立:2023年11月
- - 所在地:東京都港区芝5-36-4 札ノ辻スクエア9階
- - 事業内容:インターネットサービス事業
- - 会社HP:https://ma-many.jp/
M&A市場における『買い手企業版MAny』の存在が、今後どのように影響を及ぼすのか、注目が集まります。