現代女性アーティストたちが描く欲望の表面
MEDEL GALLERY SHUは、2023年12月5日から12月17日まで、女性作家5名によるグループ展「欲望の表面—Surface of Desire」を開催します。この展示では、上野英里、内田麗奈、沖田愛有美、後藤夢乃、須釜衣緒里の5人が参加し、各々が異なる素材や手法を駆使して現代の女性の視点で「欲望」をなぞる試みを行います。
展覧会のテーマ
「欲望」は単なる感情ではなく、他者と自分の内面との複雑な関係性を映し出す力があります。この展覧会では、参加するアーティストたちが、日常生活の中から無意識のジェンダーバイアスを再考する機会を提供します。それぞれの作品は、視覚的に欲望の二重性を可視化し、観る人々に新たな見解や気づきをもたらそうとしています。作品に触れることで、内面の感情が滲み出し、新たな関係性が生まれる場を生み出すことがこの展示の目的です。
参加アーティストの紹介
1.
上野 英里
上野は、西洋の個人主義の影響を受けつつ、日本の集団主義の価値観を背景に、人々の個性が薄れていく瞬間に焦点を当てた作品を制作しています。
2.
内田 麗奈
内田は、クロマニヨン人の歴史的背景と自身の経験を重ね「光」をテーマにしたカーテン作品を通して、心の中の「窓」という概念を探求しています。
3.
沖田 愛有美
漆を使用した作品制作に取り組む沖田は、自然と人の境界に立つ存在としての自らの表現を模索しています。その中で、傷つけることと癒やすことの関係を表現しています。
4.
後藤 夢乃
神話や伝承を引用し、女性の自己献身を描く後藤は、過去の痛みや哀しみを現代に繋げる作品を作成しています。
5.
須釜 衣緒里
須釜は、ジェンダーバイアスの影響を受けた社会的文脈から作品を生成し、絵画を通じて「性」の構築過程を可視化しようとしています。
展覧会の背景と目的
「欲望の表面」は、女性たちが「見る/見られる」ことや「感じる/隠す」ことの二重性に向き合い、欲望の多層的な形を探る機会でもあります。この展覧会によって、表面的な欲望の背後にある複雑な感情や思考に触れることができ、観客に新たな視点を提供できることを願っています。ギャラリーのスタッフ一同は、多くの方々のご来場をお待ちしております。
展覧会詳細
- - 開催場所: MEDEL GALLERY SHU
- - 開催日: 2023年12月5日 - 12月17日
- - 営業時間: 13:00〜19:00(最終日は17時まで)
- - 休廊日: 木曜日