AkamaiがLinuxカーネルの開発支援に向けたインフラを提供
オンラインビジネスの活力となるサイバーセキュリティとクラウドコンピューティングのリーダー、Akamai Technologies(NASDAQ:AKAM)は、Linuxカーネルの開発支援を目的とした新しいインフラを提供すると発表しました。これは、オープンソースのLinuxオペレーティングシステムの中心となるソフトウェアの開発を促進するための重要なステップです。
Linuxカーネルとその重要性
Linuxカーネルは、オープンソースのオペレーティングシステムを支えるコアソフトウェアとして、世界中で広く利用されています。これにより、スマートフォン、産業用デバイス、データセンター、さらには世界の約500のスーパーコンピュータや証券取引所でも使用されています。カーネルのコードはおよそ 2,800 万行に及び、13,500人以上の開発者がこのプロジェクトに関与しています。
Akamaiのサービスは、Linuxカーネルソースコードの配信に重要な役割を果たしており、特にkernel.orgの運営に寄与します。これにより、開発者達がスムーズにソフトウェアのアップデートや改善を行える環境を整えることが可能になります。
Akamaiの活動とは
AkamaiはThe Linux Kernel Organizationと協力して数年間の契約を結び、globalな開発者集団にインフラサービスを提供します。この活動により、AkamaiはLinuxのセキュリティとパフォーマンスを維持するため、ボランティアで活動するエンジニアたちを支援し、オープンソースソフトウェアが安定して運営されることに貢献します。
Akamaiの技術部門のトップ、Alex Chircopは、「私たちのクラウドプラットフォームはLinuxを基盤として構築されているため、そのサポートは非常に重要です。オープンソースコミュニティへの還元も考慮し、積極的に参加していく所存です」と述べています。
オープンソースへの貢献
AkamaiはCNCF(Cloud Native Computing Foundation)のゴールドメンバーとして、オープンソースプロジェクトへの支援を続けています。今年初めには、CNCFに100万ドルを寄付し、主要プロジェクトへの貢献も行っています。これにより、AkamaiのエンジニアたちはLinuxカーネルのセキュリティ強化にも力を入れています。
Akamaiは、2022年にLinuxクラウド企業Linodeを買収し、さらには2023年にKubernetesネイティブプラットフォームを提供するOndatを買収するなど、クラウド関連の拡充を見据えた動きを強化しています。
まとめ
Akamaiが提供する新しいインフラは、Linuxカーネルの開発を一層促進し、その安定性と安全性を確保し続けることに寄与します。その取り組みは、今後のオープンソースの発展に大きな影響を与えるでしょう。Akamaiは引き続き、コミュニティ全体に重要な支持を与える立場を維持し続けます。